映像資料のほか当時使っていた日用品や車など、実物の資料が大量に展示されています。
ベルリンの壁博物館とはまた違った視点で東ドイツ・東ベルリンにフォーカスを当てています。
冷戦後の現代においては、歴史のかなたへと消えてしまった旧東ドイツなのですが、
それでもかつて普通に存在した国家でした。
ベルリン市内の再開発の中で昔の風景がなくなってしまうと嘆く声も聞かれます。
こういった感情は、ドイツ語の東を意味する「オスト」と、
過去へのノスタルジーを組み合わせた「オスタルジー」という言葉で表されます。
国家の分断という悲しい歴史はあるにせよ、やはり生活していた痕跡が徐々に少なくなっていくというのは、
ちょっと感傷も含んだ気持ちを持ってしまうのかもしれません。
ここの博物館は、消え行く東ドイツ時代の「生活」がメインです。
内部にはリビングやキッチンをはじめ、住宅の様子、学校の様子、
バカンスの様子など、多様な資料が展示されています。
日本人の我々からしてみると、ちょっと奇抜な習慣もあったりするので、ぜひ注意深く見てみて。
もちろん、ポジティブな面だけではなく、ネガティブな面、例えば秘密警察の活動記録などもあります。
尋問室を再現したブースなどはなかなかにリアルです。
共産主義の国らしくマルクスやレーニンの肖像画も飾ってあります。
旧東独というと、何かしらネガティブなイメージがついてしまいますが、
ここはまさにその国で生きていた人々の息吹を感じることのできる博物館です。
70~80年代のちょっと昔の世界にタイムスリップしてみましょう!
DDR Museum DDR博物館
Hiromitsu Kakizoe
(ライター)
旧東ドイツがテーマの博物館
- 投稿日2015/04/16
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ジャンル博物館・ミュージアム
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エリアミッテ
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住所
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アクセストラムSpandauer Str./Marienkirche駅から徒歩約5分
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電話番号+49-30-847123731
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営業時間9:00-21:00
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定休日無休
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予算入館料(大人) 13.5ユーロ
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公式サイト
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