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ベルリン (ドイツ) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(4人)詳細

Reichstag Building ドイツ連邦議会議事堂

Hiromitsu Kakizoe (ライター)

ガラス張りドームの展望台がある、ドイツの政治の中心地

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元の議事堂は1894年完成に完成しました。起工式にはビスマルク首相も参列しています。
竣工当初にもガラス張りのドームはあり、当時からとても目を引く建物でした。

第二次大戦中に火災が発生し、それ以降、帝国議会はここでは開かれなくなりました。
東西ドイツの分断の時代は西ベルリンに位置していたのですが、
西ドイツ政府はベルリンに国会は置かず、西部のボンを本拠にしていたので、政治の舞台からは久しく離れていました。
修復等はされたのですが、必要最小限と限定的で、内部は建物自体の資料館だったのです。

しかし、壁のそばに建っていて分断の象徴ではあったので、ケネディなど要人の演説はこの建物の前で行われました。
あのマイケルジャクソンもここでコンサートを開催しています。

1990年の東西統一と同時に、ベルリンは新生ドイツの首都となります。
議事堂のリニューアルプランが出され、1999年に生まれ変わりました。

設計はノーマン・フォスター卿。
外見は石造りの重々しいものをそのまま使っていますが、
内部は打って変わってガラスを多用した現代的なものになっています。
中心部に本会議場である、プレーナーザールがあります。

一番の目玉は上部にあるガラスで覆われた展望台。
議事堂内部・展望台は見学が可能ですが、事前にインターネットか、
議事堂の近くにあるインフォブースで申し込みが必要となります。
入場料は無料。入場の際にはパスポート等身分証明書のチェックがあります。

建物の中央部にある展望台には鏡が円錐状に備え付けられており、自然光を議会内部に届ける役割も果たしています。
展望台の中ではオーディオガイドや多数の写真を用いた解説もあり、議事堂の歴史を学ぶことができます。
市内でも比較的高い建物なので、展望台から見下ろせば、ベルリン市域を一望のもとに。

正面に刻まれた「dem deutscher Volke」とは、「ドイツ民族のために」という意味。
建てられた当時は帝国であったのですが、民主主義への意気込みが感じられます。
ガラスのドームを囲む4つの塔には、計16体の職業を模した彫像が立っていて、
ビール職人や大工、芸術家、教師などが並んでいるので、ぜひ探してみてください。

ベルリン中央駅から歩いていける距離にあります。もしくは地下鉄の55番線を使ってひと駅。
ブランデンブルク門やウンター・デン・リンデン通りもすぐ近くにあります。

  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。