パウリナー教会は、1240年、ライプツィヒに移り住んだカトリック修道会・ドミニコ会によって献堂されたことから始まりました。
1409年にライプツィヒ大学が創立されると、教会と大学の関係は密接になります。1419年からは大学でもミサが行われ、大学関係者が亡くなると教会が埋葬場所となりました。やがて、1545年のマルティン・ルターによる宗教改革で、パウリナー教会はプロテスタントの教会へと変わります。
作曲家ヨハン・ゼバスチャン・バッハは、大学行事のための楽曲を提供し、ここで作品の初演も行っていました。
また、ライプツィヒ名誉市民の称号が贈られた作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの告別式もパウリナー教会で行われ、1000人以上が参列したと言われています。
美しいネオゴシック様式であった教会は、東ドイツ時代の1968年、政治的な理由から解体されてしまいます。解体に抗議した聖職者や学生たちは捕らえられ、投獄されてしまいました。
そのような悲劇を乗り越え、2009年、斬新で現代的な外観の教会として再建されたのです。
現在は、合唱団やオーケストラなど、ライプツィヒ大学が受け継ぐ音楽の拠点となっています。
教会の内部は、まだ一般公開はされてなく、2017年の末頃に公開予定となっています。教会が辿ってきた歴史に思いを馳せながら、周囲でもひときわ目をひくモダンな外観を見るだけでも価値がありますよ!
所用時間:30分
<アクセス情報>
トラム4・7・8・10・11・12・14・15・16号線でAugustusplatz(アウグストゥス広場)下車すぐ
Universitatskirche ライプツィヒ大学パウリナー教会
フランツさとみ
(フリーライター)
東ドイツ時代に解体。その後、斬新な外観で再建された大学教会
- 投稿日2017/10/06
2017/08訪問
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ジャンル寺・神社・教会
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エリアライプツィヒ旧市街
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住所
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アクセスMarkt駅から徒歩約8分
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電話番号+49-341-97108
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公式サイト
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