老若男女を問わず美容に興味がある人が多いタイには、さまざまなエステ店や美容整形施設が乱立しています。加えて、コンビニに至るまで美容グッズで溢れています。値段の高いものはもちろん、安い値段にも関わらず良いものがたくさん揃っていること、そんなところが「タイは美容大国だ!」と言われるゆえんかもしれません。
せっかく旅行に来たのだから、高級スパやエステのような豪華な施設で…といった方は別として、日本では出来ない変わった体験をしてみたいという方におすすめなのが、こちらパー・チャオーン(「チャオーンおばちゃんのうぶ毛取り」)。一度行ったら病みつきになり、個人的にも定期的に通うお店です。
路上の少し奥まったところに椅子がおいてあるだけのお店です。路上の奥にあるチャオーンおばちゃんの自宅前スペースで営業しています。屋根がありますので雨が降っても大丈夫です。
ちょっと色黒の女性がチャオーンおばちゃん。タイで初めてこの商売を始めた方です。昔、中国の潮州系出身のだんなさん(だんなさんは一緒に卓上に並べた商品を売っています)のお母さんから伝授され、以来約35年営業しています。
周辺の通りにも個人営業しているお店がありますが、全てこのチャオーンおばさんの弟子の人たちです。技を習得したい方は5,000バーツで教えてもらえます。早い人では2日、遅い人は1年かかっても一人前になれないとか。黄金仏寺院として知られるワットトライミットの本堂2階部分には中華街の成り立ちが展示されており、その中でタイで初めてこの事業を始めた人としてチャオーンおばちゃんが紹介されているそうです。
うぶ毛抜きはタイ語で【トーン・コン・ナー】と言います。トーンは抜く、コンは毛、ナーは顔です。まずはチープなプラスチック椅子に腰掛けて、中国製の白い粉(ベビーパウダーのような粉)を顔に塗った後、糸を器用に上下左右にスライドしながら顔の産毛を抜いていきます。この白い粉を塗ることにより、うぶ毛が見えやすくなるそうです。
客層は女性だけではなく男性も多く利用しています。男性の口ひげなどは抜きません。うぶ毛を抜いていく合間に鼻や鼻の周辺、顎の毛穴の汚れや脂肪も取ってくれます。市販の毛穴の汚れ取りよりは粘着力は強いです。取れた汚れを見せてくれるので、綺麗になったことが実感できます。
施術の糸は洋服を縫う糸や、ジーンズを縫う糸を毛の太さに応じて使い分けています。顔だけではなく腕や背中、足、脇なども可能ですが、屋外店のため露出しても問題のない部分に限られます。
施術は20~30分ほど。痛みの感じ方は人それぞれですが、個人的には微弱な電流が顔を走っているような感じです。ただ我慢できない痛みではありません。目の周辺部分など皮膚が薄い部分の施術は痛いと言う方もいます。ただ途中で辞めたいというほどの痛さではないと思われます。うぶ毛が抜かれていく感触と適度な痛みに心地よさを覚える方もいるほどです。逆に痛みで涙目になる方もいますので痛みを感じる度合いによって痛さは人それぞれとしか言えません。
もう一つオススメなのが翡翠を使ったリフトアップマッサージ。日本で体験すれば高額なフェイシャルケアが150バーツで体験できます。まずはバージンココナツオイルを顔全体に塗り、赤と緑の翡翠を片方ずつ持って(緑の翡翠のみ使用の場合もあります)交互に肌の上を滑らせながらマッサージしていきます。赤は血行促進、緑は冷ます作用があるそうです。目の下のむくみ、皮膚の沈静、皮膚下の老廃物の除去、毛細血管の老廃物を出して顔の筋肉をリラックス、新陳代謝を促す、精神安定、ストレス解消に効果があるとされています。
お店の混雑状況にもよりますが、肩や首などのマッサージもしてくれます。こちらも20分ほどの施術です。うぶ毛取りは白い粉を塗るので、通りを歩く人々の目が気になる方はこちらだけ試してみてもよいかもしれません。
施術が終わって顔を触るとうぶ毛と皮脂が取れ、ツルツルした感触です。ただし、1カ月に1回程度通うと効果が出るとされているので、旅行者にとっては旅の面白い体験だけで終わってしまうかもしれません。
チャオーンおばちゃんが施術してくれる営業時間はだいたい8:00~21:00(日によって開始と終了の時間が多少変わります)。祝日はないそうで、年中無休とのこと。
パー・チャオーンのスペースを借りて一緒に営業しているお弟子さん達が3~4人います。その方々の営業時間はさまざまです。お客さんが来た順番に交代で施術してくれますので必ずしもチャオーンおばちゃんに当たるわけではありませんが、皆さんベテランの方々です。タイ語オンリーで片言の英語しか通じませんが、ジェスチャーでトライできます。翡翠のリフトアップフェイシャルはタイ語で「ヌワッ ナー」と言えば通じます。
お店に行く前の注意点としては、
1. ノーメークで行かれることをおすすめします。ただし日中に行かれる場合、タイの日差しを考慮し日焼け止めの塗布だけは忘れないでください。髪が長い人はヘアバンドなどで前髪をくくって施術してくれます。
2. お店にはトイレがありませんので必ず済ませてから行って下さい。扇風機のみなので日中の暑いときはドリンクを持参されるのが良いでしょう。敏感肌や吹き出物がある方はやめた方が良いと思います。
気になる値段ですが、「うぶ毛抜き+鼻の毛穴の汚れ取り」で150バーツ。
「翡翠を使ったリフトアップフェイシャルマッサージ」が150バーツです。とても格安です。
なお、お店では下記商品も購入できます。
「うぶ毛を抜く時に使う粉」30バーツ、
「鼻や顎などの毛穴の汚れとりセット」50バーツ
「翡翠(赤・緑)セット」500バー
場所は中華街ヤワラート通りから近い場所にありますので、グルメや買い物も充分堪能できます。中華料理はもちろん、インド人街パフラット通りも10分ほどの徒歩圏内ですので、インド料理も楽しめます。
近くのサンペーン市場、インド人街には雑貨が溢れているので充分買い物も楽しめます。建ち並んでいるフルーツ屋台で、珍しい南国フルーツを買い求め、ホテルで食べるのも良いでしょう。但しドリアンはホテルへの持ち込みが禁止ですのでご注意下さい。
2019年にお店から徒歩1分の場所にMRT ワット モンコン Wat Mangkon駅が開設する予定ですが、現時点ではタクシーやトゥクトゥクを利用することになります。その際、下記のいずれかが迷わず行きやすいです。
・直接お店へ行く場合、店はチャルンクルン(Charoen Krung)通りを挟んで、掲載写真のKwong Siew病院基金(タイ語表記 โรงพยาบาลกว๋องสิวมูลนิธิ)の向かいにありますので、病院名を運転手に伝えるのが簡単です。但し、タクシーやトゥクトゥクの運転手が知らない場合が多いと思います。
・中華街中心部のヤワラート通りにある「ホテル ロイヤル バンコク アット チャイナタウン」前で下車しましょう。一方通行なので必ずホテルは進行方向右手になります。ホテルを背に右手に10mほど歩くと、右側に細いプレーン ナム(Plaeng Nam)通りが出てきます。その通りを300mほど進むとチャルンクルン通りに出ます(MRT ワット モンコン Wat Mangkon駅が開設予定)。チャルンクルン通りに出たら右へ曲がって50mほど歩くとすぐ右側にお店が見えます。ロイヤルホテルから店までは徒歩5分ほどです。
Ms.Chaoon パー・チャオーン(チャオーンおばちゃんのうぶ毛取り)
バンコクBOO
(タイ在住ペットブリーダー兼ブロガー)
ツルツルフェイスと格安フェイシャルリフトアップが体験できる路上スパ
- 投稿日2019/05/27
2019/05訪問
-
ジャンルヘルス・ビューティー
-
エリアラタナコーシン
-
住所
-
アクセスMRT ワット モンコン Wat Mangkon駅 3番出口から徒歩約1分
-
電話番号+66-93-934-9170
-
営業時間8:00-21:00(日によって多少変動)
-
定休日無休
-
予算うぶ毛とり+鼻の毛穴の汚れ取り 150バーツ
翡翠を使ったリフトアップフェイシャルマッサージ 150バーツ
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
パー・チャオーン(チャオーンおばちゃんのうぶ毛取り)周辺のおすすめ観光スポット
- ローン 1919
- ワット スタット
- ワット・ポー(ねはん寺)
- ジム トンプソンの家
- ワット・プラ・ケオ(エメラルド寺院)
- 王宮
- ワット・アルン(暁の寺)
- カオサン通り
- ディバナ ヴァーチュー スパ
- サリカマッサージ