Massachusetts Institute of Technology (MIT) マサチューセッツ工科大学（MIT）

AI、ライフサイエンス、バイオテクノロジー…。マサチューセッツ工科大学（以下MIT）は、理系ファンならぜひ訪れて欲しい所です。

MITはケンブリッジに位置していますが、ケンブリッジにはハーバード大学もあり、世界の頭脳が集結していると言われています。MITキャンパス周辺には民間企業のオフィスや研究開発所などがありますが、小さなベンチャー企業も多数存在し、“産学共同”のモデルとなっている地域です。

MITは1861年、ウィリアム・バートン・ロジャースにより、科学・技術・工学・数学を学ぶ職業教育高等機関として創設されました。2018年の合格率は6.7％、ノーベル賞受賞者は90名、学生と先生の割合3:1、127カ国からの留学生を抱えるというキャンパスへ行ってみましょう。

まずは、77 Massachusetts Aveのメインエントランスへ。立派な柱と階段の前でいつも大勢の人達が記念撮影をしています。

建物上のほうに「MASSACHUSETTS INSTITUTE OF TECHNOLOGY」と彫ってあるので、上までカメラに収めましょう。入って右側にはインフォメーションセンターがあり（ただし土曜、日曜は閉まっています）キャンパスマップをもらえます。敷地はマサチューセッツアベニューを境にイーストキャンパスとウエストキャンパスに分けられています。

そしてチャールズ川沿いに歩き、グレートホールの前で記念撮影をしたら、イーストキャンパスを散策しましょう。ユニークなデザインのドミトリーや校舎の建造物が多数あります。

再びマサチューセッツアベニューの方へ戻り、反対側に渡ってスチューデントセンター、教会、講堂、体育館（ジム）があるウエストキャンパスへ移動します。

レンガの円柱形の建物は…？　外観を見て何の建物がわかる人は少ないでしょう。これは教会なんです。礼拝や学校の行事がなければ、教会の中に入ってみてください。

外観にも驚きますが、窓もなく、明かりは天窓から差し込む陽の光。天井から下げられているワイヤーアートに光が反射して、まるで上から滝が流れているように見えます。先程のスチューデントセンターもこの教会もエーロ・サーリネンの作品ですが、1950年代の設立当時はかなり斬新なアイディアと言われたそうです。

教会の前のこれまた目を引く外観の建物ですが、こちらはクレスゲ講堂といい、音楽会やイベントに使われています。これもサーリネンの作品です。

MITのキャンパスは近代建築の宝庫なんです。そしてMITはこれらの建造物を“アート”と呼んでいます。キャンパスにはモニュメントや彫刻などのアートが多数置かれて（展示されて？）いますが、建物自体がアートだと言うMITの考えに賛同します。

そして、このキャンパスでは“普通”に見えるコンクリートの建物はスチューデントセンターで、誰でも中に入れます。生協やダンキンドーナツ、フードコート、コンビニが入っていますので、ぜひ立ち寄って生協でMITグッズをお土産に買い、お茶でもして休憩してください（ただし週末は生協は閉店しています）。学生さん達もここで勉強したり休憩しています。

マサチューセッツアベニュー沿いに大きな白いモニュメントが設置されています。これはスペインのプレンサという彫刻家の作品「錬金術師」で、MIT創立150周年を記念して寄贈されました。数字や数式があしらわれていて、MITにマッチしているアートですね。新たな記念撮影スポットになっています。

MITへはレッドライン KENDALL駅から徒歩15分のアクセスです。