「フレンチフライ」?――とんでもない、元祖は何と言っても「ベルジャン・フライ」だ。
この名の起源は、第一次大戦中ベルギーで戦っていた英連邦の兵士が、フランス語を話すベルギー兵が食べていたうまそうな揚げポテトを「フレンチ・フライ」と呼んだからとか。当時は蒸かすか茹でたものがスタンダードだったらしい。
さて、ベルギー人はベルジャン・フライに驚くほどこだわる。ビーンチュという種類のじゃがいもを、絶妙な太さに丹念に手切りし、二回フィルターした牛脂を使って、異なる温度で二度揚げする。中はホッコリ、外はカリッの黄金色が理想だ。古い油が鼻についたり、時間がたってしんなりしたフリッツなんか、絶対に許さない! 最近では、家庭で揚げると室内に臭いがこもるし、揚げ油を頻繁に替えるのも難しいというわけで、フリッツはもっぱら専門のスタンドで買い食いする人が増えた。そこで、人気の店には行列ができる。ベルギー人なら、誰でも、ひいきの店があるものだ。ベルジャン・フリッツ・シェ・パピも、ブリュッセル旧市街では、なかなかの人気店。場所がよいので、昼時と夕刻には地元民と観光客の長い行列ができる。この店は、「全国フリッツ連盟」から「優良店」のお墨付きも得ているから本物だ。
フリッツには、自家製マヨネーズをたっぷりつけて食べるのが元祖ベルギー流。最近では、マヨネーズをベースに、様々なフリッツソースを売り物にする店が増えた。この店にも10以上のソースが並んでいるから、ソースをいろいろ試してお好みを見つけよう。なぜかサムライはピリ辛と決まっているのでご注意。この店ではちなみに、フリッツ一人前(コルネ入り)が2.6EUR、ソースはそれぞれ0.6EUR。スペシャルコルネと呼ばれる地元っ子のお気に入りセットは、大盛りにお好みソース2種類と炒めた玉ねぎ付きで4.10EURだ。
シェ・パピとは「おじいちゃんち」という意味。おじいちゃんちでは、おばあちゃんが挙げた美味しいフリッツが食べられるから。ベルギー人は、本気でこのベルジャン・フリッツをユネスコ世界遺産に登録しようと一生懸命だ。
Belgian Frites Chez PAPY ベルジャン・フリッツ・シェ・パピ
ベルギーの元祖フリッツを食べないでは帰れない
- 投稿日2016/03/14
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ジャンルファーストフード
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エリアブリュッセル
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住所
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電話番号+32-2-5140171
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営業時間11:00-24:00
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定休日無休
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予算2~14ユーロ
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公式サイト
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