天気の良い日にあたったら、グランプラスから「芸術の丘」を登って、楽器博物館のあるあたりまでゆっくり上って行こう。振り返って眺めるグランプラス方向の中俯瞰があまりにも美しいからだ。そして、1900年に鋳鉄を駆使して建てられたアールヌーヴォー建築の文化財を正面からじっくりと鑑賞する。くねくねした鉄のアールが見事だ。当時、夢の新建材で建てられたこのモダンなビルは人々の憧れる高級デパートだったが、時を経て、今は楽器博物館となっている。
この後多くの観光客は、ロワイヤル広場からマグリット美術館や王立美術館、サブロン広場へと急いでしまう。でもお昼時にあたったら、楽器博物館の最上階にあるレストランがお奨め。暖かい季節にはテラス席も含め、すぐに満員になってしまうが、とにかく晴れた日には景色が最高だ。入口で「レストランだけ」と伝えれば、博物館の入場券は買わなくていい。ただしミュージアムと同時に閉店なので、夕食は取れない。
もちろん、音楽、特に楽器に興味があれば博物館自体も楽しめる。ヘッドセットを付けて、楽器のそばに近づくと楽器たちがその音色を聞かせてくれる。古典楽器の数々や、世界各地の楽器などその興味は尽きない。子供連れでも十分楽しめるからうれしい。発見だらけの特別展もあるし、中のホールでは素敵なコンサートを開催していたりするので、プログラムをチェックして出かけたい。
クラシック音楽家にベルギー人はいないと思うかもしれないが、それはベルギー建国がたった200年前のことだから。世界三大音楽コンクールの一つ「エリザベート音楽コンクール」(4年に一回)はベルギー開催だし、サクソフォンを作ったアルフォンス・サックスはベルギー人。楽器博物館があるのもうなずける。
MIM - Musical Instruments Museum 楽器博物館
アールヌーヴォー建築の指定文化財の中で音と遊ぶ
- 投稿日2016/03/14
子供から大人まで楽しめるユニークな博物館
- 投稿日2016/03/11
アートの丘の上の方に「Old England」と書いてあるアール・ヌーヴォー建築で有名な建物があります。元はイギリスの老舗百貨店だったそうですが、現在は「mim(Musée des Instruments de Musique)」という楽器博物館になっています。
「特に楽器に興味があるわけではないけど・・・」という方も楽しめるミュージアムだと思います。1500点以上のコレクションがあるそうで、珍しい楽器を見てまわるだけではなく、貸してくれるヘッドフォンを付けて楽器の前に立つと、聴いたことのない楽器の音色が流れてきて楽しいです。歴史的な楽器だけでなく世界中の民族楽器が集められていて、「え?こんな楽器があるの?」と見たことのない楽器も多く、思わず見入ってしまいます。
館内にはコンサートホールがあり、短いコンサートも開催されているので、別途クラシックコンサートに行く予定の無い方にとってはヨーロッパでの良い体験になるかもしれません。
博物館の9階には「mim」というカフェ・レストランがあり、博物館の開館時間のみ営業しています。ここからブリュッセル市内を見渡す事ができて、テラス席もあるので眺めを楽しみながらランチやティータイムを楽しむ事ができます。美味しい事でも知られていて、リーズナブルな日替わりランチやベルギー郷土料理もあり、ランチタイムは混み合う事もあります。
博物館もレストランもおすすめのスポットです。
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ジャンル博物館・ミュージアム
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エリアブリュッセル
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住所
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アクセスブリュッセル中央駅から徒歩約7分
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電話番号+32-2-5450130
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営業時間[火-金]9:30-17:00 [土・日]10:00-17:00(最終入場16:15)
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定休日月曜日,1月1日,5月1日,11月1・11日,12月25日
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予算入館料(大人) 15ユーロ
(18歳以下) 無料 -
公式サイト
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
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