Tapa Tapa y Ole タパ・タパ・イ・オレ！

アルマス広場のマクドナルド横のスエシア通り沿いにある、本場スペイン料理のレストランです。（アルマス広場から徒歩１分）
山奥の街クスコに居ながら、どことなく南欧を思わせるお洒落な外観です。

オーナーはクスコに9年在住の、気さくなスペイン人ご夫婦（バレンシア出身）で、レストランは2013年から開業と新しめのお店です。
店内の壁（窓にも）には、今まで来店したお客さんの寄せ書きでぎっしりです。（日本人の方のもいくつかありました）

Tapas（タパス）とは、スペインのバル（居酒屋）でお酒と一緒に出される小皿料理、おつまみ的な物のことです。
店名のタパ・タパ・イ・オレは、このタパスからとられています。
クスコでは、本場スペイン料理を味わえる貴重なレストランですが、お得なランチセット（28ソル）もあるので、気軽に入店できます。

ランチセットは、まず、ドリンク（コーラ・ファンタ・ミネラルウオーター）かデザートのどちらか選びます。
2人以上だったら、一人はドリンク、もう一人はデザートという組み合わせもできますね。

アペタイザーは、スパニッシュ・ブレッド（チャバタっぽいパン）がホームメイド３色ソースと一緒に大量に出てきます。
ソースは、トマトソース、アリオリソース（オリーブオイルとニンニクのソース）そしてペルーならではのロコトソースです。

次にメイン・ディッシュを選びます。
普通のメイン・ディッシュは、スパニッシュ・オムレツ、コロッケ、ガーリックチキンなど10種類ほどあります。
パエリアだけでも、ベジタリアン、シーフード、チョリソー、チキン＆ベジタブル、ペルービアン・スパイスなど5種類ほどあります。
パスタも、ベジタリアン、シーフード、スパニッシュ・ハム（生ハム）などの種類があります。

普通のメイン・ディッシュに加えて、「シェフのお勧めプレート」というのが５種類ほどあります。
「シェフのお勧めプレート」を選ぶ場合は5～15ソルの追加料金がかかりますので注意してください。

せっかくなので、オーナーのお勧めの「ポークのスペシャルソース・シーフード煮込み」（追加料金8ソル）にしてみました。
関節周りのお肉で、しっかり煮込んであるせいか、とろけるように柔らかなお肉でした。
日本人の感覚だと、ポークにシーフード？と思ってしまいますが、確かに珍しい味で気に入ってしまいました。
イカ・海老・貝などのシーフードとピーマン、ほうれん草が入ったミルク風味のソースで、フライドポテトが和えてあります。

他のお勧めは、「Rabo de toro」（追加料金8ソル）牛テールの煮込みです。
「もし気に入らなかったら、返品してくれていい」とシェフが言っていましたが、それくらいご自慢の一品のようです。
しっかり煮込んでいるようで、お肉が溶けるように柔らかく、味もかなり濃厚でこってり。
味付けは、以外にもスターアニス（八角）を使っているようで、どことなく中華料理テイストで、日本人の味覚に合うと思います。

そして、スペイン料理と言えば、勿論パエリヤ。
シーフードのパエリヤは、海産物がたっぷり入っていて、とても美味しいです。
海産物があまりないクスコでは有難い一品です。
Peruana Piante（ペルー風チョリソーパエリア）も頼んでみましたが、好みの問題ですがパエリヤはやはりシーフードの方が良さそうかなと思いました。

メイン・ディッシュは、種類が沢山あるので迷ってしまいますが、オーナー自ら親切に説明してくれますし、選ぶのが難しい方は、オーナーのお勧めを頼むのが無難かもしれません。

デザートは、クレマ・カタラナ（Crema catalana）という、スペイン風クリーム・ブリュレでした。
カタルーニャ地方の代表的なデザートだそうで、カスタードクリームの表面を飴状に焼いたものです。

ペルー料理、アンデス料理にちょっと飽きてきた方、ちょっといつもとは違った料理を味わいたい方に、是非お勧めのレストランです。