ドゥブロヴニクでたっぷり自由時間がある場合は、ぜひコルチュラ島へ足を伸ばしてみてください。ここは『東方見聞録』を書いたマルコ・ポーロ生誕の地とされ、旧市街に中世からの街並みが残っているほか、ワインやオリーブがおいしいところとしても知られています。
ドゥブロヴニクからはフェリーで直接行くこともできますが、夏期のみで、本数はあまり多くありません(約1時間、スケジュール・料金は随時変動)。最も一般的なのは、ペリエシャツ半島のオレビッチから船に乗ること(約20分、片道15クーナ)。もしくはドゥブロヴニクからオレビッチを経てコルチュラに行くバスが出ています(約2時間、片道89クーナ)。
旅行会社の日帰りツアーにも人気があります。ツアーでは、途中ペリエシャツ半島の「ストン」という街に寄り、中世に築かれた城壁の遺構を見ることができます。また、このペリエシャツ半島はよいワイナリーがあることで知られ、ツアーではそのうちの一つに寄って、ワインテイスティングをすることができます。
コルチュラ島に渡ってからの一番の見どころは、旧市街にある聖マルコ大聖堂。14~16世紀の建物で、コルチュラの聖人である聖マルコに捧げられたもの。ここの鐘楼に上がると、コルチュラの旧市街とアドリア海の大絶景を臨むことができるのですが、狭いらせん階段を上っていくので、足元に十分気をつけてください(聖マルコ大聖堂10クーナ、鐘楼は25クーナ)。
マルコ・ポーロ関連では、マルコ・ポーロの生家(改装中。2020年再オープン予定)、マルコ・ポーロ博物館(無休。60クーナ)などがあります。博物館はマルコ・ポーロ関連の物が残っているわけではなく、彼の生涯を再現する人形博物館といったイメージですが、マルコ・ポーロと彼が生きた時代に興味があれば、面白く見れるかもしれません。
また、コルチュラはドゥブロヴニク旧市街と同じように、路地裏を散策しているだけでも面白いところ。石畳を歩いて地元のショップを見て歩いたり、オープンカフェでお茶してみたり、時間を気にせず昼下がりをのんびりと過ごすのが、正しいコルチュラの楽しみ方といえるでしょう。
シーズンオフの静かなコルチュラもいいのですが、できれば夏場に訪れて、きれいな海を眺めてみたいところ。コルチュラの伝統舞踊「モレシュカ」のショーも、夏期にだけ開催されています。
ドゥブロブニクから日帰りで丸一日コルチュラ観光に費やすのが一般的ですが、夏の間であれば島に1泊し、夜「モレシュカ」のショーを見てもいいですね。
Korcula Island コルチュラ島
マルコ・ポーロの生地!中世の街並みが残るアドリア海の島
- 投稿日2018/06/26
コルチュラ島
-
ジャンル島
-
エリアドブロブニク
-
住所
-
アクセスドゥブロブニクから車で約105分のOrebićからフェリーに乗船し(約40分間)Dominčeに渡る
-
営業時間24時間
-
定休日無休
Onophrian Fountain オノフリオの大噴水
旅行者の憩いの場、旧市街入口に堂々と建つ大噴水
- 投稿日2018/04/24
- 更新日2018/05/21
-
16の側面ひとつひとつに顔の彫刻が。その口から天然水が流れ出ています。
-
城壁ウォークで、上から見下したところ。元は屋根があったそうです。
-
大噴水のすぐ隣にあるのが、聖救世主教会(左)と、フランシスコ会修道院(右)
旧市街のピレ門入ってすぐのところにある、15世紀の噴水。
噴水といっても水が噴き出してくるわけではなく、飲んだり手を洗ったりするための水が流れ出る"泉"を覆う建物だと思ったほうがいいでしょう。
オノフリオとは、この建造物を作ったイタリア出身の建築家の名前。
夏季の干ばつに悩まされていたドゥブロヴニクでは、約12キロ離れた水源から水を引く計画が立てられ、オノフリオがそれを実行しました。
これが"大"噴水と呼ばれるのは、同時期に作られた"小"噴水があるからで、小さいほうは旧市街をずっと奥に入ったルジャ広場に建っています。
大噴水はドーム型をしていて16の側面があり、ひとつひとつの面にユニークな顔の彫刻がついています。
17世紀の地震により損傷する前は、もっと多くの装飾があったようです。
近代的な水道設備がある現在では、この建物は基本的に観光用のモニュメントなのですが、今でも側面の顔にある蛇口から、きれいな水が流れ出ています。
旧市街へ遊びに来た人たちは、ここで水を飲んで休憩したり、周囲を歩きながらおしゃべりしたり、街の中の格好の憩いの場となっているのです。
グループでやってきて、旧市街は自由行動ということにしたとき、ここを待ち合わせ場所にすれば、絶対に間違うことがありません!
注:クロアチアの水道水は一般に飲料水として利用されていますが、日本の水とは質が異なるため、
胃腸の弱い方は水道水を避け、ミネラルウォーターを購入することをお勧めします。
入場施設ではなく、常時無料です。
オノフリオの大噴水
-
ジャンルモニュメント・記念碑 世界遺産
-
エリアドブロブニク
-
住所
-
アクセスドブロブニク国際空港から車で約25分
-
営業時間24時間
Island of Lokrum ロクルム島
海で遊んで孔雀に出会う、旧市街から船で15分の無人島
- 投稿日2018/04/24
ドゥブロヴニク旧市街にある「旧港」から船で10~15分くらいで行くことができる島。
旧市街の城壁からも、緑に覆われたその姿がよく見えます。
海に面したドゥブロヴニクでも、旧市街のあたりは意外に泳げる場所がないので、暖かい時期は半日くらいここにいて、
ビーチで泳いだり島内を散策したり、ゆっくり過ごすのがお勧め。
ちなみにヌーディスト・ビーチがある、とよく話題になっているのですが、写真撮影などは禁止されているのでご注意ください。
島の歴史は、11世紀にキリスト教ベネディクト会の修道院が建立されたことに始まり、今でも島内に修道院の建物の一部が残っています。
現在は居住者のいない無人島となっていて、世界各地の草木を集めた植物園や、塩水の小さい湖「死海」(Dead Sea)など、
旧市街にはない豊かな自然を楽しむことができます。
ちなみに、ここロクルムのシンボルはなんといっても野生の孔雀。
島を歩いているとあちこちで孔雀に遭遇するという、なかなか珍しい体験をすることができます。
人慣れしているようなので、ぜひ孔雀と一緒に写真を撮ってみてください!
ドゥブロヴニク旧市街から、個人でも比較的容易に行くことが可能です。
船代は往復120クーナです(繁忙期と閑散期で、料金が変動する場合があります)。
ロクルム島
-
ジャンル島
-
エリアドブロブニク
-
住所
-
アクセスPorat Dubrovnikから遊覧船で約20分
-
営業時間24時間
-
定休日無休
Maritime Museum 海洋博物館
海洋国家ならではの博物館。
- 投稿日2016/01/27
- 更新日2016/03/24
航海や海洋貿易の歴史に興味がある人には密かな人気スポットのこの海洋博物館は、ドゥブロヴニク旧市街内の南、1346年に建てられた聖イワン要塞跡の2〜3階にあります。
入口に置かれている碇や要塞時代からの大きな大砲、館内の展示物には海洋国家ラグーサ共和国(現ドゥブロヴニク旧市街)の海運業の発展の歴史、帆船の模型や海洋図、昔の契約書、絵画など、共和国の攻防の歴史や繁栄と崩壊を学ぶことができます。1階には水族館も併設されています。
この博物館やその他の博物館の限定グッズは総督邸に併設している「Dubrovnik Museums Shop(ドゥブロヴニク・ミュージアム・ショップ)」にて購入できるので、ぜひそちらにも足を運んでみてください。
【アドバイス!】
◎ドゥブロヴニク・カードで1階の水族館と両方入場できます。
△この手のジャンルに興味がない方でも、ドゥブロヴニク・カードがあれば入場無料ですし、時間があれば暑い日差しからの休憩がてらに行ってみると意外な発見があるかもしれません。
✖️館内は撮影禁止。
【DATA】
海洋博物館
住所: Kneza Damjana Jude 12, Tvrđava svetog Ivana, Dubrovnik
営業時間 :
夏季(3月22日〜11月2日)9:00〜18:00
冬季(11月3日〜3月21日)9:00〜16:00
定休日:月曜
入場料:大人/100クナ、就学児および学生25クナ
アクセス:海洋博物館から徒歩2分、総督邸の隣。
【DATA】
ドゥブロヴニク・ミュージアム・ショップ
住所:Pred Dvorom 3, 20 000 Dubrovnik
営業時間:
夏季(3月22日~11月2日)9:00~18:00
冬季(11月3日~3月21日)9:00~16:00
海洋博物館
-
ジャンル博物館・ミュージアム
-
エリアドブロブニク
-
住所
-
電話番号+385-20-321039
-
営業時間[11月3日-3月21日]9:00-16:00、[3月22日-11月2日]9:00-18:00
-
定休日月曜日
-
予算入場料 40ユーロ
Old Port 旧港
ラグーサ共和国と世界をつないだ海の玄関口、旧港。
- 投稿日2016/01/27
- 更新日2016/03/24
かつてはアドリア海の海洋貿易の中心として栄えたラグーサ共和国(現ドゥブロヴニク旧市街)の海の玄関口で、現在は漁船や近郊の町へ行く船の発着地です。ロクルム島や旧市街の城壁をぐるりと一時間ほどで巡るクルージングなどの観光船が停泊し、客引き、カフェなどがあもあります。
でもごくごく普通の小さな港なので、15〜16世紀当時の共和国の歴史を体感したければ、事前に旧市街の海洋博物館で旧港や共和国の歴史を見ておくと良いかもしれません。
【おすすめ&アドバイス!】
猫好きさんにはたまらないノラ猫スポット。魚釣りのおばさんの横でちょこんと座っておこぼれを狙っている猫、のんびりとお昼寝中の猫、お散歩中の猫、旧市街ならではのいろんな猫に出会えます。
【アクセス】 ルジャ広場から徒歩で2分。
旧港
-
ジャンル海岸・岬・港 世界遺産
-
エリアドブロブニク
-
住所
-
アクセスドブロブニク国際空港から車で約25分
-
営業時間24時間
Luza Square ルジャ広場
ドゥブロヴニク旧市街のハチ公前、ルジャ広場。
- 投稿日2016/01/27
- 更新日2016/03/24
全周2キロほどのドゥブロヴニク旧市街には、観光客が必ず訪れるランドマークがいくつかありますが、ルジャ広場もそのひとつ。メインストリートのプラツァ通りの突き当たりにあり、日夜問わず待ち合わせや行き交う観光客で溢れる広場の様子はさながら渋谷のハチ公前のようでしょうか。
かつては青空市場が開かれ、スポンザ宮殿、聖ブラホ教会などの歴史的建築物に囲まれいるこのルジャ広場には、オルランドの柱と呼ばれる一本の石柱があります。1418年、当時、自由都市国家であったラグーサ共和国(現ドゥブロヴニク旧市街)の職人たちによって建てられたこの石柱には、8世紀にカール大帝に仕えた中世の騎士で英雄でヨーロッパでは自由と正義のシンボルとして知られているオルランドの、ちょっと小太りな風貌な彫刻が施され、ラグーサ共和国の国旗が翻っていたのだそう。また、オルランドの肘から手首まで(約51センチ)が当時の商取引の長さの尺度だったといいます。
広場の東に建つ高さ31メートルの鐘楼(1444年に完成)は、毎正時と30分ごとにカランコロンと鐘が鳴り、風流に時を知らせてくれるのも良きヨーロッパを感じられる瞬間。
【アドバイス!】
夏のシーズン中には夜8時ごろから深夜過ぎまでライブ音楽やカフェが出て賑わっているので、ぜひ食後の散歩がてらに行ってみると昼間とはまたちがう旧市街が楽しめます。ただし、他国からの若い観光客には酔っ払いも多いので、十分身辺には気をつけてください!
【アクセス】
プラツァ通りをスポンザ宮殿へ徒歩3分。
ルジャ広場
-
ジャンル広場・公園
-
エリアドブロブニク
-
住所
-
アクセスRuđer Bošković国際空港から車で約25分
-
営業時間24時間
-
定休日無休
Sponza Palace スポンザ宮殿
世界遺産のスポンザ宮殿!
- 投稿日2016/01/27
- 更新日2016/03/24
ゴシックとルネッサンス建築が融合したスポンザ宮殿は、ドゥブロヴニク旧市街のシンボル的建築物の一つで、1979年に世界遺産に登録。現在は国の古文書館。
16世紀に海洋貿易都市ラグーサ共和国(現ドゥブロヴニク旧市街)の税関や造幣局として建てられたため、「宮殿」らしい華やかさはほとんど感じられませんが、2階の後期ゴシック様式の窓の上にはルネッサンス様式があるなど、小さいながらもユニーク。町の商業の中心とし利用された後、17世紀にはドゥブロヴニクの学者や知識人が集まるサロンとして論議に花を咲かせました。
1667年の大地震で破壊的なダメージを受けた共和国の中でも、スポンザ宮殿は運良くその難を逃れた数少ない建物のうちの一つで、現在も1000年以上前の貴重な古文書などが保管されています。書庫の一般公開はされていませんがレプリカが展示されています。また、夏の観光シーズン中には中庭のライトアップやさまざまな展覧会やイベントが行われているので、ぜひ案内所などでチェックしてみてください。
さて、その宮殿内でぜひ探してもらいたいのはこのラテン語の言葉。
「FALLERE NOSTRA VETANT; ET FALLI PONDERE: MEQVE PONDERC CVM MERCES PONDERAT IPSE DEUS」
(この秤はだますことを許さない。私が商品の荷を測るとき、神も一緒に測られているのだから)
貿易物資や財を管理していた宮殿の中庭アーチに現在も刻まれているドゥブロヴニクの商人たちへの戒めの言葉です。
【アクセス】
ピレ門からほと4分。プラツァ通りの一番奥、ルジャ広場に面している。
住所: Luža Trg
営業時間 :9:00〜22:00(10〜4月は10:00〜15:00)
入場:無料
スポンザ宮殿
-
ジャンル城・宮殿 世界遺産
-
エリアドブロブニク
-
住所
-
アクセスドゥブロヴニク空港から車で約22分
-
電話番号+385-20-323887
-
営業時間8:00-19:00
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。