全周2キロほどのドゥブロヴニク旧市街には、観光客が必ず訪れるランドマークがいくつかありますが、ルジャ広場もそのひとつ。メインストリートのプラツァ通りの突き当たりにあり、日夜問わず待ち合わせや行き交う観光客で溢れる広場の様子はさながら渋谷のハチ公前のようでしょうか。
かつては青空市場が開かれ、スポンザ宮殿、聖ブラホ教会などの歴史的建築物に囲まれいるこのルジャ広場には、オルランドの柱と呼ばれる一本の石柱があります。1418年、当時、自由都市国家であったラグーサ共和国(現ドゥブロヴニク旧市街)の職人たちによって建てられたこの石柱には、8世紀にカール大帝に仕えた中世の騎士で英雄でヨーロッパでは自由と正義のシンボルとして知られているオルランドの、ちょっと小太りな風貌な彫刻が施され、ラグーサ共和国の国旗が翻っていたのだそう。また、オルランドの肘から手首まで(約51センチ)が当時の商取引の長さの尺度だったといいます。
広場の東に建つ高さ31メートルの鐘楼(1444年に完成)は、毎正時と30分ごとにカランコロンと鐘が鳴り、風流に時を知らせてくれるのも良きヨーロッパを感じられる瞬間。
【アドバイス!】
夏のシーズン中には夜8時ごろから深夜過ぎまでライブ音楽やカフェが出て賑わっているので、ぜひ食後の散歩がてらに行ってみると昼間とはまたちがう旧市街が楽しめます。ただし、他国からの若い観光客には酔っ払いも多いので、十分身辺には気をつけてください!
【アクセス】
プラツァ通りをスポンザ宮殿へ徒歩3分。
Luza Square ルジャ広場
大桑 千花
(ライター、フォトグラファー)
ドゥブロヴニク旧市街のハチ公前、ルジャ広場。
- 投稿日2016/01/27
- 更新日2016/03/24
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ジャンル広場・公園
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エリアドブロブニク
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住所
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アクセスRuđer Bošković国際空港から車で約25分
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営業時間24時間
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定休日無休
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