ゴシックとルネッサンス建築が融合したスポンザ宮殿は、ドゥブロヴニク旧市街のシンボル的建築物の一つで、1979年に世界遺産に登録。現在は国の古文書館。
16世紀に海洋貿易都市ラグーサ共和国(現ドゥブロヴニク旧市街)の税関や造幣局として建てられたため、「宮殿」らしい華やかさはほとんど感じられませんが、2階の後期ゴシック様式の窓の上にはルネッサンス様式があるなど、小さいながらもユニーク。町の商業の中心とし利用された後、17世紀にはドゥブロヴニクの学者や知識人が集まるサロンとして論議に花を咲かせました。
1667年の大地震で破壊的なダメージを受けた共和国の中でも、スポンザ宮殿は運良くその難を逃れた数少ない建物のうちの一つで、現在も1000年以上前の貴重な古文書などが保管されています。書庫の一般公開はされていませんがレプリカが展示されています。また、夏の観光シーズン中には中庭のライトアップやさまざまな展覧会やイベントが行われているので、ぜひ案内所などでチェックしてみてください。
さて、その宮殿内でぜひ探してもらいたいのはこのラテン語の言葉。
「FALLERE NOSTRA VETANT; ET FALLI PONDERE: MEQVE PONDERC CVM MERCES PONDERAT IPSE DEUS」
(この秤はだますことを許さない。私が商品の荷を測るとき、神も一緒に測られているのだから)
貿易物資や財を管理していた宮殿の中庭アーチに現在も刻まれているドゥブロヴニクの商人たちへの戒めの言葉です。
【アクセス】
ピレ門からほと4分。プラツァ通りの一番奥、ルジャ広場に面している。
住所: Luža Trg
営業時間 :9:00〜22:00(10〜4月は10:00〜15:00)
入場:無料
Sponza Palace スポンザ宮殿
大桑 千花
(ライター、フォトグラファー)
世界遺産のスポンザ宮殿!
- 投稿日2016/01/27
- 更新日2016/03/24
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ジャンル城・宮殿 世界遺産
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エリアドブロブニク
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住所
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アクセスドゥブロヴニク空港から車で約22分
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電話番号+385-20-323887
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営業時間8:00-19:00
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