私の教え子の趙さんは満州族(中国では満族と呼ばれます)です。彼女によると、満州族の姓は今では中国式を名乗っていますが、実はそれぞれ満州族独特の姓も持っているそうです。
たとえば「趙」と名乗っている人のかつての姓は「伊爾根覚羅(いじこんかくら)」「愛新覚羅(あいしんかくら)」などとのこと。歴史好きの方なら聞き覚えがあるかもしれません。愛新覚羅は、ラストエンペラーで知られる溥儀の姓です。
前置きが長くなりました。今回ご紹介する「趙記老舗」は、清の初代皇帝ヌルハチの子孫が1885年に開いたお店が起源と言われています。そこからさらに5代くだった愛新覚羅乾満氏が20世紀末に現在の店舗スタイルを確立し、今では大連だけでなく瀋陽、ハルビン、天津にも店舗を構えているのです。
店舗はデパートやショッピングモールにあることが多く、頭に重そうな大きな飾りをつけた女性が入り口に立っているため、とても目立ちます。
店内は清朝時代の内装、家具、建物などを再現し、伝統的な満州族料理を提供しています。
メニューの一例を紹介しますと、
なすの冷たい料理<58元>
羊の肉をタレにつけて食べる料理<68元>
油の多いチャーシューみたいな料理。<98元>
写真を見たらいかにもこってりですが、味はしつこくありません。
満州族の民族衣装を着た女性は、店舗の呼び込みが主な仕事のようで、お客さんの案内以外は店内にほとんど来ませんでした。ちょっと残念。
1品の値段は、30~100元。飲み物がビール1、2本なら、1人あたり100元くらいに収まるのではないでしょうか。料理はすべて写真があり、中国語が分からなくても注文しやすいです。
ここでは百年城という大連市中心部の商業施設に入っている店舗を紹介しましたが、大連には複数店舗があるため、近いところを探してみてくださいね。
http://www.zhaojilaopu.net/index.html
Zhaojilaopu (Century city Plaza) 趙記老舗(百年城店) チョウキロウプ
浦上 早苗
(経済ライター・翻訳者、日本語講師)
清朝満族の味と雰囲気を堪能
- 投稿日2015/08/05
- 更新日2015/11/30
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ジャンル中華料理 ファーストフード
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エリア中山
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住所
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電話番号+86-411-84311100
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営業時間9:00-20:00
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定休日無休
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予算50~100元
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公式サイト
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