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大連 (中国) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(4人)詳細

Lushun Train Station 旅順駅 リュシュンジャン

大連ローカル 慶次郎 (都市ポータルサイト代表)

露日中110年以上の歴史 1900年完成の中国最古の現役駅舎

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 大連より先に開発された旅順の交通の要だった旅順駅は、1900年に完成、1903年に営業開始された駅です。現役で使われる駅舎としては中国最古となります。
旅順駅の魅力は、帝政ロシア、日本、そして、中国と3つの国が関わる歴史を持つ点です。1899年にロシアが港から資材などを運搬するためこの地へ駅の建築を始めます。そのため駅から軍港がある海まで線路が続くのは当時の名残です。

 2009年12月に外国人に開放されるまで旅順駅も外国人は立ち入ることができませんでしたが、開放後、利用できるようになりました。大連から1日2本の列車があり、90分近くかけてゆつくり旅を楽しめる路線でしたが、2014年4月、残念ながら営業運転を終了したため、現在は他の路線などのチケット販売のみとなり、駅舎内はガランとしています。営業終了後も貨物車は運行されているので、列車自体は走っています。

 現在の2代目大連駅より約40年古い旅順駅は、多くの歴史的な人物が利用しています。たとえば、1909年暗殺される1週間前に訪れた伊藤博文。その伊藤を暗殺したとして連行された安重根。同年、夏目漱石。1928年には与謝野晶子と鉄幹夫妻など。駅舎への入り口は1か所しかないので現在と同じ入り口だと思われます。

 旅順の建物全般に言えることですが、長いこと外国人に開放されていなかったことが幸いして、開発が遅れたため、いい保存状態を保っています。2005年に一度解体修理をされています。
駅前の古い平屋の建物も旅順駅開業当初からの建物が残り、公安は当時も派出所、食堂も食堂だったようです。

 旅順駅までのアクセスは、大連市内から到着後、バスかタクシーとなります。乗客を運ぶ駅の役割は終えましたが、火车站(鉄道駅)というバス停名は残されています。最後に間近の軍港は、くれぐれも撮影しないようにご注意を。

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