ヘネラリフェは、アルハンブラ宮殿のナスル期の離宮で、宮殿から歩いて20分ほどの場所にあります。もともとは、14世紀初頭、グラナダ王国のイスマイル1世によって別荘として造営され、彩り鮮やかな花(バラなど)が夏になると最大の見どころとなります。
中でも、「アセキアの中庭(Patio de la Acequia)」はイチオシです。イスラム式の庭園といわれる庭の中心には、水路(アセキアと呼ばれます)が配されており、咲き乱れる花を愛でながら水路を眺めれば、その美しさに心身共に癒されるでしょう。
全てを見て回るための所要時間は約1時間くらいです。また、花々が美しく咲き乱れる春から夏にかけて訪れるのがベストでしょう。この庭園を訪れる際、アルハンブラ宮殿への入場券とセットになったチケットを購入するのがおススメです。ヘネラリフェの入口で、このチケットを提示する必要がありますので、アルハンブラ宮殿見学後も、ぜひ忘れないよう持参して下さい。
池や噴水が多く設けられている、別名「水の宮殿」、へネラリフェ。特に「水の階段」は、14世紀当時のもので、庭園内の植物のための水は、全てここから引かれているそうです。離宮は乾燥気味の夏、庭園内に水を巡廻させ、涼を取る目的で作られたといわれていますが、熱いアンダルシアの夏、ここを訪れる方もきっと、意外なほどの涼しさにほっとするに違いありません。
Generalife ヘネラリフェ
アルハンブラ宮殿の美しさにも匹敵する庭園
- 投稿日2016/03/30
- 更新日2023/12/26
地上の楽園
- 投稿日2016/01/27
世界遺産のアルハンブラは、13世紀から15世紀にかけて造られた、イスラム時代の城塞都市です。ヘネラリフェは、そのアルハンブラの城壁の外側にある、13世紀から14世紀にかけて造られた庭園・離宮。中東文化の影響の強い閉ざされた庭や、アルハンブラの城壁の景色が楽しめます。
ナスル朝宮殿を見ることができる一般入場券(Entrada General)が売り切れてしまっていても、庭園入場券を購入して、ヘネラリフェの庭園・離宮や、パルタル庭園からヘネラリフェに向けての塔の道、アルカサバをご覧になることをお勧めします。もちろん、一般入場券が入手できた場合には、一般入場券でもこれらの空間はご覧頂けます。庭園入場券に関して、詳しくは「アルハンブラ パルタル庭園」の記事をご覧下さい。
20世紀に造られた野外劇場の横を通ってヘネラリフェの庭園に入ると、19世紀以降整備された、きれいに刈り込まれた糸杉のアーチに囲まれた道が続きます。是非ここは、奥の離宮に直進しないで、左右の空間に立ち寄ってみて下さい。野外劇場側から離宮の方角を見て、左寄りに進むと、城壁に囲まれたアルハンブラの空間が一望でき、アルバイシンの丘も視界に入って来ます。また、右寄りに進むと、糸杉の壁に囲まれた小さな空間がいくつかありロマンティックです。
特に後のアセキアの中庭などは、直射日光が強いと、フラッシュなしでは手前側に立った人の写真が撮りにくくなりますが、この右寄りの木立の空間は、スマホでも美しい写真が撮れる空間が多くあります。どちらの道も、季節ごとの花があり、ところどころにベンチもありますから、時間があれば少し歩調を緩めて楽しめる場所です。
一番奥にある離宮の空間が、ヘネラリフェで最も古い部分になります。最初の2つの中庭を通ると、アセキアの中庭に到達します。両側から水を吹き上げる水路を挟む庭園の様子は、まさに楽園のイメージです。
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ジャンル文化財・歴史的建造物 世界遺産
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エリアグラナダその他
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住所
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アクセスグラナダ駅から33・21番バスに乗車しGran Vía 5- CatedralでC32に乗り換えAlhambra - Generalife 2で下車徒歩約8分
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電話番号+34-958-027971
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営業時間4月1日-10月14日: 8:30-20:00, 10月15日-3月31日: 8:30-18:00
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定休日1月1日,12月25日
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予算入場料(大人) 10ユーロ
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公式サイト
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。