アルハンブラのカルロス1世(カール5世)の宮殿内にある博物館です。一時は荒れ果てていたせいで調度品などがないアルハンブラを補完するように、8世紀から15世紀にかけてイベリア半島で大いに栄えたスペイン・イスラム文化の家具や食器などが展示されている、貴重な博物館です。
生活色豊かな食器類を含め、時代や地方ごとの特色がはっきり見られる陶器類も素朴で美しく、また、今日まで伝わるグラナダの伝統工芸、寄木細工の起源となった、細やかな象嵌を施した家具なども、当時の技術力の高さを感じさせるレベルを持っています。動物をあしらった玩具類やランプのような細やかなものから、建築物の一部を成していた、大理石や木の部品のような大きなものに至るまで、繊細な美的感覚に溢れています。
特に、スペイン・イスラム芸術の頂点と言われる「ガゼルの壺(14世紀)」は、金色と青、抽象化されたパターン模様と具象画であるガゼル(鹿の一種)の絵、という、色彩と形状の両方のそれぞれの組み合わせが、他に類を見ない美しさです。
入場は無料で、入場券も必要なく、ただし、アルハンブラよりも開館日や開館時間が限られていますのでお気を付け下さい。
Museum of Alhambra アルハンブラ博物館
ベルナルド・タカハシ
(旅行コーディネーター)
スペイン・イスラム芸術の繊細さの極致
- 投稿日2016/01/27
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ジャンル博物館・ミュージアム
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エリアグラナダその他
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住所
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アクセスグラナダ駅から車で約14分
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電話番号+34-958-027929
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営業時間4-10月14日: [水-土]8:30-20:00 [日・火]8:30-14:30, 10月15日-3月: [水-土]8:30-18:00 [日・火]8:30-14:30
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定休日月曜日,1月1日,12月25日
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公式サイト
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