この建築は、穀物などの公設市場・倉庫として、イスラム時代の14世紀に造られたもので、行商人たちの宿としても機能していました。少なくとも1336年には存在していたことが文書に残っています。すぐ横のレジェス・カトリコス通りは今でも下をダーロ川が流れていますが、イスラム時代にはそこには橋が架かっていて、絹の交易所(現在のアルカイセリア)や町の中心のモスク(現在の大聖堂の場所にあった)との間を結んでいたのです。
15世紀の末にキリスト教徒の時代になってからは、炭(carbón)の商人たちの宿となり、16世紀には芝居小屋(corral)としても使われていました。「炭の芝居小屋」を意味する現在の名前はそこから来ています。今では、グラナダ市管弦楽団とグラナダ国際音楽舞踊祭の本部が設けられていて、夏場にはフラメンコやジャズなど、広い分野のコンサートや演劇もよく開かれます。コンサートのスケジュールは、グラナダ市観光局のサイト(http://granadatur.com/en/)でご確認下さい。
市役所から徒歩1分の中心部にありながら、中はいつも静かで、中庭の中央では、古い石造りの水盤が落ち着いた存在感を醸し出しています。
Corral del Carbon コラール デル カルボン
ベルナルド・タカハシ
(旅行コーディネーター)
町の中心部に残るイスラム建築
- 投稿日2016/01/27
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エリアセントラル ディストリクト
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住所
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アクセスメトロ1線 Recogidas駅から徒歩約14分
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電話番号+34-958-225990
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営業時間5月1日-9月14日: 9:00-14:30, 17:00-20:30, 9月15日-4月30日: 10:00-17:00
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定休日無休
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予算入場料 無料
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公式サイト
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