シエンフェゴスは、スペイン情緒が色濃い他の街とは異なる趣が漂っています。
それもそのはず、キューバ中南部のカリブ海に接した湾の畔に、1819年から、フランスの移民たちが集落を築いてきたからです。
碁盤目状に区画整理された新天地には、フランス風のネオクラシカルな建物が造られ、砂糖や煙草、コーヒー等の交易地、貿易港として発展。当初はフェルナンディナ・デ・ハグアと呼ばれていましたが、1830年に村から街へ昇格された際に、その時に総督だったホセ・シエンフエゴスから名を取って、シエンフェゴスと改名されました。
その後は、ネオクラシック様式に、バロック様式やスパニッシュ・コロニアル様式を織り混ぜた建物が増えて行き、独特な街並みを形成。
歴史都市地区には、政府宮殿(市庁舎)をはじめ、フェラール宮殿、聖母マリア大聖堂、サン・ロレンソ学校、トマス・テリ劇場等の建造物が、数多く残っています。
また、ホセ・マルティ公園には、キューバで唯一の凱旋門があります。 ユネスコは、19世紀にラテン・アメリカで推進された都市計画と、植民都市から近代都市へ移行する過渡期の姿を、今にとどめている点を評価して、2005年、世界文化遺産に指定しました。
シエンフェゴスで忘れていけない存在が、1919年にこの街で生まれたペニー・モレー。キューバ音楽の黄金時代と言われる、1940-50年代を一世風靡した大カンタンテ(歌手)です。
メイン・ストリートには彼の銅像が立っており、記念撮影する人の姿が絶えません。
現在、シエンフェゴスの人口は、約17万人。シエンフェゴスの州都で、ハバナからは約255km、バスでの所要時間は、約4時間です。
Urban Historic Centre of Cienfuegos シエンフェゴスの都市歴史地区
池上和徳
(DTACキューバ観光情報局代表)
フランスの香りが今も漂う、情緒あふれる港街!
- 投稿日2016/03/24
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ジャンル旧市街・古い街並み 世界遺産
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エリアシエンフエゴス
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住所
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アクセスハイメ・ゴンサレス・クロシエル国際空港から車で約15分
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営業時間24時間
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定休日無休
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