Karl Fazer cafe カール ファッツェル カフェ

ファッツェルはヘルシンキでも由緒あるベーカリー＆カフェの一つです。

スイス人の父を持つ25歳のカール・ファッツェルが1891年、現在と同じ場所に、
フレンチ・ロシアンスタイルのベーカリーを開店したのが始まり。
たちまち評判になり美味しいものに目がないヘルシンキっ子達のハートを鷲掴み。
社交の場としても盛り上がったようです。
120年の歴史がモダンな今のフィンランドとまじりあい素敵な空間になっていて、
地元っ子たち同士ではFasu（ファス）の愛称で親しまれています。

月～土曜日まではなんと夜22時まで営業しているので、
夜を軽く済ませたいという人も安心して入ることができる中心地のスポットといえるでしょう。

何時間も話し込んでいる現地の人たちに交じって、
カール・ファッツェルが描かれたガラス絵を眺めつつカフェメニューに舌鼓を打つもよし。
美術館・博物館めぐりの午後ほっと一息、一杯のコーヒーブレイクに立ち寄って、
併設ベーカリーの美味しそうなパンの香りや綺麗なケーキ類を冷やかすもよし。
量り売りのチョコやムーミンのキャラクターが豊富なお菓子を買ったり、スープランチを楽しむもよし。
楽しみ方は人それぞれです。 店内は無料WiFiがあるのも嬉しいところです。

ちなみに120年変わらず販売されているのは、
ピンク色のシュガーコーティングも綺麗なベベ（BeBe）タルトや、
キヌスキ・カック（kinuski kakkuキャラメル・ソースがかかったケーキ）。
観光客に一番人気なのは、定番のメレンゲで覆ったケーキ、ブダペスト（Budapesto）や、
ザッハトルテ（Sacherkakku）だそうですが、
ケーキ類は全般に甘めの味付けでボリュームがあります。

クルーヴィカトゥ通りの窓際席でなければ、座ってもらいたいのは奥のスペース。
中央に大きな丸いランプがぶら下がっており、半球形の天井がそれを囲んでいるのが特徴です。
面白いのは反対側に座っている人たちの会話が聞こえてしまう事。
以前も朝食ビュッフェを楽しんでいたら、
離れたところに座るビジネスマンたちのマーケティング戦略が全部筒抜けで、
とても勉強になったことがあります。

毎月半ば、木曜日18時からこのスペースでは、
ポップ＆ジャズ音楽院の学生さんたちがジャズを演奏するというイベントもあります。
入場自体は無料ですので、運よくこの日に当たったらコーヒー片手に演奏を楽しんでくださいね。

フィンランド土産に大人気のゲイシャチョコレートを作るチョコレートメーカー・ファツェル社の直営カフェ。

店内にはチョコレート使ったスウィーツはもちろん、キッシュやパイなどの塩味の軽食や、ガッツリ食べたい人のためにウォームディッシュも提供するレストランコーナーもあり、店内はいつもお客さんでいっぱいです。

入口から一番左奥には、アイスクリーム売り場のカウンターもあり、このカフェのアイスクリームが実はとても美味しいのです。

フィンランドの人々はアイスクリームが好きな事でも有名ですが、そんなアイスクリームには少しうるさいフィンランド人たちをもうなるほどの味。

特に濃厚なチョコレートアイスクリームは大人にも子供にも愛される絶品です。

また、店内にはチョコレート売り場やお菓子売り場も併設されているので、カフェ利用のついでにムーミンのクッキーなどのお土産を買うのにも便利ですし、キッチンから定期的に運ばれてくる焼きたてのパンは地元っ子の大好物！
それ目当てのお客さんがいつも後を絶ちません。

こちらのお店で買い物をする際は番号札を取り、自分の番号が呼ばれるの待つというシステムです。
日本には馴染みのないスタイルなのでご注意を！


【行き方】
メトロ Helsingin Yliopisto駅下車、徒歩約5分。トラム2・3・4/4T・7A/7B Aleksanterinkatu下車、すぐ。