Konstan Molja コンスタン・モルヤ

旅行に出かけた際、その地域でしか食べることのできない郷土料理を口にする、というのは旅の楽しみのひとつでもありますよね。このコンスタンモルヤ（Konstan molja）はかつてフィンランド航空業界のスタッフの間で、安くて美味しいフィンランド料理を食べる事が出来る店として有名でした。フィンランド人スタッフが外国人スタッフに紹介したことから、彼らの家族・友人へ、という形で口コミで徐々に人気が広がり、今では旅行サイトなどでも上位にランクインするほどの人気店へと成長したお店です。

ほとんどのフィンランドのレストランは日曜と月曜が定休日になり、コンスタンモルヤでも営業日は火曜日から土曜日まで。老夫婦の経営するこのレストランはランチ営業は行っておらず、2018年現在は夜間のみの営業になるのでご注意ください。

現在では週末の夜などは予約しないと席がゲットできないとか。特に6月から8月はヨーロッパ各地で夏休みが始まり、繁忙期になり混雑が予想されるため、この期間中は平日でも事前に予約するのがベター。予約はメールでも出来るようですが、やはり電話対応の方が確実とのこと。フィンランド訛りの英語で、丁寧に対応してくださいます。

料理は「前菜コーナー」「メインディッシュコーナー」「スープ」に分かれ、様々なフィンランドの家庭料理がテーブルに所狭しと並びます。その数ある伝統的なフィンランド料理の中でも是非お勧めしたいのをいくつかピックアップして見ました。

〜〜〜 前菜 〜〜〜

・塩付けサーモン（こちらではライ麦パンに乗せたり、そのままいただいたります）
・ピクルス（日本の朝漬けのような感じで、フィンランド人の心の味です）
・キノコサラダ（フィンランドといえばキノコ！クリスマス料理にも登場する、本当に定番のフィンランド料理です）
・カレリアパイ（フィンランドの定番食。具はミルク粥やマッシュポテト、人参など様々です。これにエッグバターを乗せたり、バターを塗り、ハムを乗せて食べるのがフィンランド流）

〜〜〜 メインディッシュ 〜〜〜

・トナカイの煮込み（貴重なトナカイの肉を最後まで堪能するために編み出された料理なのでしょうか。しぐれ煮のような見た目です。マッシュポテトの上に乗せ、お好みでリンゴンベリーのジャムを乗せていただきます）
・サーモンのオーブン焼き（言わずもがな、のフィンランドの代表食材。脂の乗ったフィンランドのサーモンは絶品！！）
・ポテトグラタン（日本にいるフィンランド人がよく、フィンランドのジャガイモが美味しい、と口にするのを聞いていて、私も半信半疑だったのですが、フィンランドのジャガイモ、本当に美味しいんです！是非比べて見てください！）

こちらで紹介した料理は季節を問わず、毎日並べるようにしているものだそうで、それ以外にも日替わりの肉料理や日替わりのスープなど、旬の食材を使った料理を提供するようにしているとのこと。前菜もメインもこれだけ好きなだけ食べて、大人ひとり20ユーロ（2018年現在）は物価の高いフィンランドではかなり安い方だと思います。アルコール類は赤・白ワイン、スパークリングワインがグラスで6ユーロから、お食事と一緒にいただけます。

コスパも最高、そして暖かい雰囲気のレストランも、ほっこりしてとても落ち着くコンスタンモルヤ。皆さんもフィンランドへお越しの際は是非お試しください。

【行き方】
トラム6/6T Hietalahdenkatu（ヒエタラハデンカトゥ）駅下車、徒歩1分