Kamppi Chapel カンピチャペル

カンピ礼拝堂は、ヘルシンキの中心部・Kamppi（カンピ）地区に位置する教会です。

Kamppi地区はヘルシンキでは東京の渋谷のようなところで、ショッピングセンターや都会の喧騒で賑わう、
若者文化の中心地のようなところになるため、周りの喧騒とのギャップがより一層静寂感を引き立てます。

カンピ礼拝堂はオレンジ色の繭や卵のような出で立ちで、一見すると教会（礼拝堂）だとは気付かない方も多く、
探している時に気付かず通り過ぎてしまい、後日これが礼拝堂だと気が付いた、という観光客の話をたくさん聞いたことがあります。

この2012年に開設され、建築賞も受賞したというモダンな礼拝堂は、実は木造。
いくつもの木材を重ね合わせて建てられた壁面は、建築好きなら圧巻されることでしょう。

この礼拝堂のコンセプトは、日常や都会の喧騒で疲れた時に訪れ、音のない静かな空間に身を委ねることで気持ちを落ち着け、心の静寂を取り戻すこと。
通常の教会で行われるような行事は行われず、あえて静けさの中に身を置く空間として訪れる人々の心を捉えて離しません。

シンプルな小さな十字架が圧倒的な存在感を放つこの礼拝堂の中では、木の香りが立ち込め、まるで森の中に佇むかのような静けさに包まれます。
こんなに静かなのに恐怖感はなく、不思議といつまでもここに座って、自分自身と対話したくなるような場所なのです。

館内への入場料は無料で、所要時間は15分ほど。
館内には常時スタッフがいるので、来館者の質問にも答えてくださいますよ。
スタッフは英語も話せるので、お気軽に声をかけて見てくださいね。

ちなみに、道を尋ねる場合などは「カンピチャペル」よりも「カンッピチャペル」と訪ねた方がフィンランド語に近いので、より伝わりやすくなるかと思います。

【行き方】
ヘルシンキ中央駅から西方向・Mannerheimintie（マンネルヘイム通り）へ徒歩3分。
Kauppakeskus Kamppi（カンピショッピングセンター）手前。