Allamanda Estate アラマンダ エステート

ホイアンの旧市街から車で15分〜20分。建物が全くない、田んぼの中のあぜ道のようなところを通って到着します。その「何もなさぶり」は地元の運転手さんも「本当にこんなところに何かあるのあ？」と訝しがるほどの田舎道です。

そんな中に忽然と現れるこちらのホテルはヴィラ・スタイル。まずはレセプションのある東屋的オープンスペースまで、飛び石的なデザインの通路を進んでいきます。そこからは宿泊棟が平原の向こうに見え、実に悠々とした景色を楽しむことができます。

その、レセプションと宿泊棟の間にはプールやエステを行うスパスペース（これも東屋的な場所ですが完全オープン）などがあり、全てが開放的な雰囲気。

部屋には、まずくつろげるベッドとリビングスペースが1部屋内にあり、例えば部屋を他にも取っている旅仲間が複数人いる場合も、ゆとりを持って、１部屋に集まることができ、それでもゆったりとくつろぐことができます。

いろんな調度品の素材がナチュラル志向ではありますが、エアコンもちゃんと完備。Wi-Fiも快適。２間続きで借りた場合は、部屋の間にオープンエアのキッチンとダイニングテーブルがあり、お外で食事をすることも可能。

部屋の裏側のバルコニー的な場所に出ると、お手洗いとシャワースペースが。そのスペースの庭側にドアはなく、ブラインドがかけられているだけ。用を足しながら、ブラインドの隙間から、遠くの畦道を行く牛の姿が見えることも。

シャワーはシャワーヘッドが壁に固定されているタイプなので使い慣れないと使いにくいかもしれませんが、お湯も潤沢に出ますし、開放的な雰囲気の中でのシャワーは爽快感があります。

バスタブも実はあるのですが、そのバルコニースペースから、またもや飛び石的な通路を数十メートル、平原奥に行ったところにポツーンとあります。大自然の中のお風呂。なかなか勇気が要りますが、滅多とない体験になることは間違い無いでしょう。

ここまで大自然がコンセプトになっていると、当然ながら周囲には何も娯楽施設がないのですが、その代わりに、こちらのルームサービスの料理が絶品なんです！

宿泊とセットになっている朝食は極一般的なものですが、ルームサービスで頼むステーキやサラダ、ベトナム料理の数々は、ちょっと時間がかかるものの大変美味しく、近くに娯楽施設がない分、家族や仲の良い旅友達と、お部屋で美味しいものを食べながらゆっくり語り合うなど、旅ならではの楽しみ方ができると思います。

スタッフさんたちは素朴ですが親切で、英語は問題なく通じます。日本語対応は無し。日本人ゲストはまだ少ないらしく、それだけに何かと親切にしてくれ、大変歓迎してもらえました。居心地の良いホテルです。