ネフスキー大通りを歩いていると、突然現れる古い遺跡のような大きな建物があります。ローマに行ったことがある人は「聖サン・ピエトロ大聖堂に似ているなぁ」と思うかもしれません。その建物こそ、この「カザン大聖堂」です。
「似ている」と思った人、さすがです!実は、この「カザン大聖堂」は、ローマの「聖サン・ピエトロ大聖堂」を手本として作られたものなのです。この建物の前には小さい公園があり、夏はここで休んでいる地元の人を見ることができます。
また、ここは中心地にある大きな教会にもかかわらず、入場料を取らない、珍しい教会です。是非、教会内にも足を運んでみてください。意外にも、あまり混雑していることはありません。
夜になると、大聖堂はライトアップされます。特にライトアップが派手になるのは、お正月のときと、ロシアのクリスマス(1月7日)のときです。年号とロシア語で「メリークリスマス」と書かれた文字が浮かび上がります。
この教会は、ネフスキー大通りの混雑しているところにあり、車の駐車場があったり、道の区切りがはっきりしていなかったりと、危ないところがあります。また、スリも多いエリアです。歩くときは気を引き締めて歩いてくださいね。
地下鉄「ネフスキープロスペクト駅」から徒歩1分のところにあります。ちなみに、知らない人に場所をたずねるときは、ロシア語の「カザンスキー」で聞いた方がわかってもらえると思います!
Kazan Cathedral カザン大聖堂
中心地にあり、無料で入れるロシアの大聖堂
- 投稿日2015/03/23
サンクトペテルブルクにあるロシア正教の大本山
- 投稿日2015/03/23
ネフスキー大通りの中心地と言ってもいいだろう。「血の上の救世主教会」や人気観光スポットである本屋「ドームクニギ」の近くに建つ堂々とした教会がカザン大聖堂。
サンクトペテルブルクに数多くあるロシア正教の教会の中で大本山としての役割を果たしている。「血の上の救世主教会」や「聖イサアク大聖堂」が、現在では博物館として有料で一般公開されているのに対し、カザン大聖堂は聖なる祈りの場として存在している。入場は無料だが、「観光地にある教会」という認識で入場すると、度肝を抜かされるかもしれない。敬虔な信者が神と向き合う場所であり、その空間に足を踏み入れた瞬間、静まり返った荘厳な雰囲気に圧倒される。
内部の装飾やイコン画、イコノスタシス(聖障)は素晴らしい。信者の邪魔にならないように、ゆっくり見学しよう。教会なので露出した服装は避けた方がよい。なお女性は必ず頭髪を隠す必要があるので、ショールやスカーフなどを持参すること。残念ながら内部の写真撮影は禁止。
毎日礼拝(祈祷)が行われており、朝10時からの礼拝では聖歌を聞くことができる。ロシア正教ではオルガンなどの楽器は一切使わず、人間の声のみで祈りの言葉を歌う。ロシア正教の礼拝に立ち会う経験は貴重かもしれない。なお、礼拝が始まる30分前から懺悔の時間は始まっているため、正面に並んでいる信者たちには合流せずに、後ろの方で見学したい。
最寄駅は、地下鉄2号(青)線「ネフスキープロスペクト」駅もしくは地下鉄3号(緑)線「ゴスチニードヴォール」駅。徒歩1分。
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ジャンル寺・神社・教会
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エリアサンクトペテルブルク
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住所
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アクセス地下鉄2号線 ネフスキー通り Nevskiy Prospekt駅から徒歩約6分
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電話番号+7-812-3144663
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営業時間[月-水・土]9:00-19:45 [木]7:15-19:45 [金・日]6:30-19:45
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定休日無休
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
カザン大聖堂周辺のおすすめ観光スポット
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- ストロガノフ宮殿
- サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー 大ホール
- ミハイロフスキー劇場
- 国立ロシア美術館
- アップサイド ダウン ハウス
- 血の上の救世主教会(スパース・ナ・クラヴィー大聖堂)
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- プーシキンの家博物館
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