リスボンの街の中を歩いていると、突如姿を現す鉄の塔。
それは低地のバイシャ地区と高地のバイロ・アルト地区を繋ぐ市民の足として、
1906年に建設された高さ45mのエレベーターです。
坂の多いこの街にとって、とても重要な役割を果たしていました。
■歴史的背景
サンタ・ジュスタのリフトを建設したのはフランス系のエンジニア、ラウル・メスニエル・デ・ポンサルドで、
1902年に完成しました。
塔の高さは45mあり、鉄骨製のネオ・ゴシック様式です。
そのため、エッフェルによる設計ではないかと勘違いされることもしばしばあるのですが、
それもそのはずで設計はエッフェルの弟子ルイス・レイナルドが担当しました。
完工当時は蒸気で稼働させていたようですが、1907年に現在の電気稼働に変更されました。
2002年に国の国定記念物に指定され、エレベーターのふもとにはプレートが飾られています。
■見どころ
塔の内部には木製のエレベーターが2台あり、とてもクラシカルな内装になっています。
物を運ぶ交通機関として利用されるため、内部は広く、一回におよそ24人まで乗れます。
路面電車やメトロと共通の一日乗車券(Viva Viagem Card)で乗ることができます。
エレベーターで上がると、そこからはリスボンの街並みを一望できます。
さらに螺旋階段を登ると眺めの良い展望台があります。
前に遮るものがないので、これまで観光した場所や、これから見に行きたい所などを考える場所としてぴったりです。
カフェもあるのでゆっくりできます。
ただ、この螺旋階段は風が強い日などは閉まっていることもあるので、
なるべく天候の良い日に行くことをお勧めします。
Santa Justa Elevator サンタ ジュスタのエレベーター
リスボン市内に突如現れる鉄塔!
- 投稿日2015/04/16
リスボン唯一の縦型垂直エレベーターに昇って素晴らしい眺めを!
- 投稿日2015/03/25
サンタ・ジュスタのエレベーターは、1902年に完成したリスボンのバイシャ地区とカルモ地区を結ぶ高さ45メートルの鉄製のエレベーターです。エレベーターで登って連絡橋を抜けるとカルモ教会の横にでるため、別名カルモのエレベーターと言われています。
坂の多いリスボンでは3つのケーブルカーと、このサンタ・ジュスタのエレベーターがあります。
こちらはリスボン市内公共交通機関として唯一の縦型垂直エレベーターで、木製の内装のレトロなエレベーターには、1台に24人が乗ることができます。
最上階の展望台からはサン・ジョルジェ城、ロシオ広場、大聖堂はじめとした素晴らしい眺めが楽しめます。また2002年には国の重要文化財として指定されました。
料金は、往復5ユーロで、リスボアカード、地下鉄、バスの1日券で無料で乗ることができます。また展望台のみのご利用は、1.50ユーロになります。
夏のハイシーズン中は順番待ちの列ができるので、待ちたくない人は朝方早めにお出かけください。
10月から5月は7:00から21:45、6月から9月とイースターは7:00から22:45まで運転しています。
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ジャンル文化財・歴史的建造物
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エリアリスボン
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住所
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アクセス地下鉄Az・Vd線 Baixa-Chiado駅 または Vd線 Rossio駅から徒歩約3分
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電話番号+351-21-3613000
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営業時間5-10月: 7:30-23:00, 11-4月: 7:30-21:50
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定休日無休
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予算往復乗車券 5.9ユーロ
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公式サイト
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
サンタ ジュスタのエレベーター周辺のおすすめ観光スポット
- ロシオ広場(ドン・ペドロ4世広場)
- サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台
- ビカのケーブルカー
- コメルシオ広場
- カペラン通り
- トラム28
- リスボン大聖堂
- プリンシペ・レアル広場
- インテンデンテ広場
- アルファマ地区