エロスの像は、ロンドンのおへそ的な位置にあるピカデリーサーカスの中心に立っています。このモニュメントの正式名称はシャフツベリー記念噴水と呼ばれ、1892年にシャフツベリー伯爵の慈善活動を記念して建てられました。誰もがこの像を「エロス」と呼んでいますが、作者のアルフレッド・ギルバートが作ったのはエロスの弟である「アンテロス」。本来のエロスとは羽の形が異なるそうです。現在、この場所には噴水はありません。
さて、エロス像のある広場に行ってみましょう。円形の像の台座に思い思いの姿で座っている人、その周りで写真を撮っている人、そしてこの像を目印に集合をかけているグループがいたりと、いつも大勢の人々で賑わっています。そんな賑わいが感じられるこの光景こそが、最もロンドンらしい場所と思う所以です。ここを起点に、美しい曲線が特徴的なリージェントストリートを歩いて行くと、ロンドンきってのショッピング街のあるオックスフォードサーカスへと繋がっています。
ここの北側にある電光掲示板広告には数十年にわたり「SANYO」の文字が掲げられていました。日本の企業名がロンドンの風景にとけ込んでいたのですが、残念ながら今はその広告はなくなってしまいました。
改めてじっくりとエロス像を眺めてみると、弓は持っているけれど、矢がないことに気がつきます。
放たれた矢は、優雅な曲線を描くリージェントストリートに向かって飛んで行ったのでしょうか?
Statue of Eros ピカデリー サーカス エロス像
伊藤 雅雄
(フリージャーナリスト)
ロンドンで最もロンドンらしい場所。街歩きはここを起点にスタートしては。
- 投稿日2016/10/26
2016/10訪問
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ジャンルモニュメント・記念碑
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エリアソーホー
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住所
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アクセス地下鉄ピカデリーサーカス駅からすぐ
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公式サイト
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