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ロンドン (イギリス) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(9人)詳細

The Victoria and Albert Museum ヴィクトリア&アルバート博物館

ラッシャー貴子 (翻訳者/ブロガー)

芸術とデザインがテーマの美しい博物館

  • 博物館おすすめ
  • ガイドの超イチオシ!
  • 定番人気
  • 地元っ子に人気

華やかで立派な建物が街なかで目を引くヴィクトリア&アルバート(V&A)博物館。博物館という名前ではありますが、芸術とデザインを専門にしているので、展示されている陶磁器、家具、ガラス細工、宝石、金属細工、写真、彫刻、織物、絵画など、どれも美術品と呼ぶ価値のある美しさです。

世界各国から集められた展示品は、歴史ある伝統的なものからモダンなものまでさまざま。たとえば日本のコーナーでは、漆器、着物、刀、茶の湯道具という伝統的なものから、ロリータファッションやハローキティの絵がついた炊飯器という現代的なものまで紹介されています。

地域ごと、あるいは時代ごとに分かれて展示されているので、その文化や時代にどっぷり浸かりながら見学することができますよ。

美しい展示物は広々とした館内にゆったりと置かれ、入ってすぐ右側にあるルネッサンスのセクションは、自然光をたっぷり取り入れた明るい場所に。のびのびとしたルネッサンス時代そのものを象徴しているかのようです。ブリティッシュ・ギャラリーでは、英国の長い歴史をデザインでたどることができます。

差し込まれる光に反応して美しく光る中東のカーペットや、インドネシアの操り人形、ヨーロッパのアイアンワーク(手すりや建物の柵などに使われる金属素材の装飾)、東欧のガラス製品、インドの楽器など、とても身近に感じられる日用品のデザイン展示もあり。

博物館の建物自体が入り組んだ造りになっていて、それぞれに違った内装が楽しめるので、館内を歩くだけでもまったく飽きません!

ただし、あまりに広くて複雑なので迷ってしまうこともよくあるのです。そんな時は館内を歩いているボランティアの方に話しかけてみましょう。

これまで日本語を話す人に会ったことはありませんが、外国人の観光客に慣れている方が多く、こちらの英語がそれほど上手でなくても、とても優しく親切に教えてくれます。

この博物館でいちばん有名なのは、ファッション関連のコレクション。常設展でも洋服の歴史や世界各地の衣装を紹介していますが、特別展もファッション関係が中心です。

ここ数年だけでもアレキサンダー・マックイーン展、クリスチャン・ディオール展、日本にも巡回したデビッド・ボウイ展、フリーダ・カーロ展など、入場予約に何ヶ月も待つほど大人気の展示が続いています。

常設展は入場無料ですが、特別展は有料で予約制。インターネットで簡単に予約できるので、見たい特別展があったらぜひお早めに予約を!

また、全体を大まかに紹介する無料のツアーが毎日行われています(10:30、12:30、13:30、15:30)が、英語のみ。その他、特定のテーマに沿ったツアーもあるのでチェックしてみてください。

さらに、この博物館では、美術品並みの美しさを誇るミュージアムカフェも見どころのひとつ。ウィリアム・モリスなど、英国を代表するデザイナーが手がけた内装を楽しみながら優雅に休憩してみましょう。

また、デザインがテーマの博物館らしく、ミュージアムショップもアートを感じるおみやげ品であふれています。ウィリアム・モリスのデザインを使った商品や、ユニークなオリジナル商品、アクセサリー、世界各国の民芸品、きれいなパッケージのビスケットやチョコレートなどなど…楽しく迷ってみてください。

ヴィクトリア&アルバート博物館は、地下鉄3本が乗り入れている地下鉄サウスケンジントン駅から歩いて5分という便利な場所にあります。高級デパートのハロッズや広くて気持ちのいいハイド・パークからも徒歩で10分ほどなので、観光の途中に立ち寄るにもとても便利。

きれいなものをあれこれ見ていると、あっという間に1日経ってしまう、楽しい場所です。

2019/03訪問
ゆうこ (貿易関連会社勤務)

世界最大のファッション・テキスタイルのコレクション

  • 芸術鑑賞おすすめ

地下鉄サウスケンジントン駅の改札を出た後、「V&Aはこちら」という看板に沿って、
地下道のような道を5分くらい歩いていくと、入り口につきます。
V&Aの入場料は無料ですが、展示室によっては、一部有料となっています。

同博物館は、英国の工業デザインの振興や教育を目的に、
1851年のロンドン万国博覧会の成功を得て、1852年に設立。
現在の場所に移ったのは1857年、その後もコレクションが増え、建物が増設されました。

1899年には、イギリスを「太陽の沈まぬ国」と呼ばれる最強国家に導いた
ヴィクトリア女王とアルバート王子からの援助を記念して、
ヴィクトリア アンド アルバート博物館通常V&Aと改名されました。
その後も、コレクションは増え続け、20世紀からは、歴史的コレクションの他に、
アールヌーボーの美術品を筆頭に、新しいコレクションが始まりました。

同博物館を全部見ようとすると数時間では足りないので、余裕を持っていくか、
見たいものを決めてから見学されることをお勧めします。
コレクションは、各セクションに分かれていて、ファッション、テキスタイル、
ジュエリー、グラス、セラミック、家具、メタルワーク、絵画、スケッチ、
彫刻、写真、建築、劇場などのパフォーマンスなどがあります。

例えば、ファッションのセクションにおいては、
17世紀~18世紀の衣服、1930年代のイブニングウェアー、
1960年代の普段着や戦後の衣服、21世紀のデザイナーの衣服。
ドレスのコレクションでは世界最大で広範囲にわたります。
デザインスタイルのセクションでは、ロマネスク美術、中世の建築、
20世紀のポストモダンなど、
何世紀にもわたってデザインの歴史で起こったテーマや歴史の動きを見て取れます。

館内にあるカフェやショップも充実していて、
おしゃれなデザインの品物が販売されており、お土産にもなりそうです。
中庭も素敵ですので、ぜひ覗いてみてください。
また、同博物館の道を挟んで向こう側にある大きな建物、自然史博物館や、
その隣にある科学博物館も、基本的に入場無料です。
特に自然史博物館は、建物を見るだけでも一見の価値があります。

  • ジャンル
    美術館・ギャラリー
  • エリア
    ケンジントン アンド チェルシー王室特別区
  • 住所
  • アクセス
    地下鉄サウス・ケンジントン South Kensington駅から徒歩5分
  • 電話番号
    +44-20-79422000
  • 営業時間
    [月-木]10:00-17:45、[金]10:00-22:00、[土、日]10:00-17:45
  • 定休日
    12月24日、25日、26日
  • 予算
    入場料 無料
  • 公式サイト
  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。