フランスのパティスリィや、イギリス、ドイツなどの焼き菓子とは一線を画した感のあるスペインのお菓子。
とはいえ、日本に最初にヨーロッパのお菓子を伝えた国は、スペイン、ポルトガルであることを忘れては行けません!その代表といえば、カステラですね。
スペイン語で「ビスコチョ」という焼き菓子を殿様に献上したお皿に、お城(カスティーリャ)の絵が描かれていたことから、「カステラ」と呼ばれるようになったという話は有名ですね。
そんな時代を思い出す、ほのぼのとしたお菓子が並んでいるのが、創業1842年というスペイン伝統菓子の老舗「カサミラ」です。
アーモンドの粉と砂糖で作ったカサミラ名物の「ポルボロン」は、麦焦がしに似た懐かしい味。
スペイン語で「粉」を指す「ポルボ」が名前についている通り、口に入れたとたん、固まりが壊れて粉になる食感がヤミツキになるおいしさです。
アーモンドの粉を練って焼いたお菓子には、うさぎの形をしたかわいいマザパンや、クリスマスには欠かせないトゥロンもあります。
何キロもある固まりから量り売りするトゥロンには、びっくり!
親指と人差し指で1センチなり2センチなり幅を作って「このくらい」と言うと、その通りに切ってくれます。
ほかに、大粒の栗だけを使って砂糖で煮詰めた贅沢なマロングラッセ、クルミのグラッセ、トリュフ、ラング・ド・シャー(西語で「レングア・デ・ガトー」)など、本格派のおいしいお菓子も1個から買えます。
ホテルや旅のお供に、全種類買って味見をしても楽しいですね。
ちなみ、私はクリームに包まれたクルミのグラッセは私の大好物です。
菓子パンを1個だけ買って食べながら店を出る若い女の子、ショーウィンドーにぺったり顔をつける子どもたち、手をつなぎながら店に入る老夫婦など、お菓子を愛する地元の人たちの姿にも、心がほっこりするお店です。
Casa Mira カサ ミラ
河合妙香
(記者、カメラマン、経営者)
和にも通じるスペインの伝統菓子にほっこり
- 投稿日2014/09/30
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ジャンルスイーツ
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エリアウエルタス
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住所
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電話番号+34-91-4296796
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営業時間[月-土]10:00-14:00、17:00-21:00、[日・祝]10:30-14:30、17:30-21:00
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予算5ユーロ~
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公式サイト
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