スペインは、世界トップクラスの靴生産大国です。
バレンシアには、世界最大の靴工場地帯であるエルチェとエルダがあり、トレド郊外のフエンサリダという街も、靴工場と靴問屋の街として有名です。 地中海に浮かぶメノルカ島も、靴の島。
ファッションを愛し、伝統的に「靴」というものを知っている職人たちが作る靴だから、靴の木型も、内底、裏底、靴の周りに使うバイアステープや、糸の種類まで、本当によく研究されています。
だから、はき心地がまったく違うのです。
スペインの靴の特徴は、よく伸びて、履いたその日から肌にすんなり馴染み、靴擦れがほとんどしない柔らかさ。
靴フェチの筆者はこれまでいろんな国の靴を試してきましたが、20年前に東京で買ったシビラのショートブーツも、3年前に買ったイスパニータスのヒールも、履けば履くほど心地よくなることを発見し、びっくりしています。恐るべし、スペイン産。
だからこそ、スペイン旅行にいらっしゃる皆さんに、大きな声で伝えたいのです。
「スペインで靴を買わないのは、大きな損ですよ」、と。
値段も、日本円で数千円程度で、毎日履いても疲れない革靴が買えるのですから、ぜひ、チェックしてくださいね!
「では、どこでその靴屋さんを探したらいいの?」
靴屋さんがいたるところにあるマドリードの中でも、特にオススメなのが、チュエカ駅を出て、メルカド・サンアントン方面に歩くと広がるAugusto Figueroa通りの靴屋街。
チュエカ駅の階段を上がれば、まず1軒めの靴ショップ「VAS(バス)」があります。オール・MADE-IN-SPAIN。おしゃれで手頃な値段の靴が揃っています。
Augusto Figueroa通りを右折したらすぐの「CAUGAE」には、ブラジル出身でスペイン在住の日系靴デザイナー、CHIE MIHARAのコレクションがずらり。CHIE MIHARA HP
http://www.chiemihara.com/sobre_chie.html
その隣、Augusto Figueroa通り33番地には、プラダの靴も担う「PONS QUITANA (ポンス・キンタナ)」が。
スペイン語で「トレンサ」と呼ばれる皮革紐の編み込みが特徴です 。値段はどの靴も100ユーロ代。 セール品の中には、100ユーロ以下のお買い得品もあります。
その並びには、イタリアのキュートな皮革ブーツショップ「Hector(エクトル)」が。http://www.hector-riccione.com/shop/
Augusto Figueroa通り14番地の「St.Honore (サントノレ)」は、注目すべきお店の1軒。イギリス人デザイナーがポルトガルで作っている、厚底がかわいいFLY LONDONや、イタリアのSTONEFLY、お手頃価格でデザインも履き心地も定番のHISPANITASが多数あるのもうれしい品揃え。
「St.Honore (サントノレ)」は向かい側にも別店舗を構えており、こちらには個性的な靴がずらり。他店にはないガイモのレアもの、スペイン北部のNatureなど、スペインに来たら必ず目を通しておくべき靴のチェックは、「St.Honore (サントノレ)」で!
この周辺の店は工場直産なので、サンプル用に作った靴も放出されていますから、要チェック! サンプルは通常37号(23,5-24cm)で作られますから、このサイズの方は本当にお買い得ですよ。
というわけで、「靴はチュエカで買う」と予定を立て、たっぷりと時間とお金を用意して、1軒1軒まわりながら掘り出し物を探す心づもりで来訪されることをオススメします。
Chueca District チュエカ地区
河合妙香
(記者、カメラマン、経営者)
見逃したら損! チュエカの靴屋街で掘り出し物を!
- 投稿日2015/07/27
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ジャンルショッピングエリア
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エリアチュエカ
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住所
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アクセス地下鉄5号線 Chueca駅周辺
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営業時間24時間営業
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定休日無休
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
チュエカ地区周辺のおすすめショッピングスポット
- ロエベ(グランビア通り本店)
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