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マドリード (スペイン) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(4人)詳細

河合妙香 (記者、カメラマン、経営者)

開館200年を誇る世界3大美術館の1館

  • 芸術鑑賞おすすめ
  • 定番人気

1819年、時の国王フェルナンド7世は、スペイン王家の2万点を超えるコレクションをとして公開する事に決めました。

1785年にカルロス3世が自然科学博物館を立てる目的で、建築家のフアン・デ・ビジャヌエバに依頼して建設した建物が、「王立美術館」 として使用される事になりました。

以来、世界3大美術館の1つに数えられるプラド美術館は、約200年間に渡って、 世界中の人々に愛されてきたのです。

美術愛好家なら、1日ここで過ごしても見終わらないほどすばらしい美術館ですが、短期旅行者の場合、どうしても時間が限られてしまうのが悔しいですね。

プラド美術館についての解説は、様々な媒体でされているのでここでは割愛。そのかわり、鑑賞のポイントをお伝えします。

1.インフォメーションへ行こう!

入場したら、入場口左手奥のインフォメーションへ行きましょう。ここに、コレクションと展示場所など館内のマップが書かれた日本語のパンフレットがあるので、それをもらい、まずはゆっくり場所の確認を。

地下を含めて3階建ての館内は非常に広くて、歩いて移動するだけでも時間がかかってしまうのです。何を見たいか、それがどこにあるのか、それを確認しておく事は、時間とエネルギーの節約になります。


2. ベラスケス、ゴヤ、エル・グレコは外せない!

ベラスケスの「ラス・メナーニス(女官たち)」と「バッカスの勝利」、ゴヤの「着衣のマハ」と「裸のマハ」、そして、エル・グレコの「胸に手を置く騎士」は、あまりにも有名で、見逃したくない傑作です。


3.プラド美術館周辺の美しい建物も見学を!

プラド美術館から後方のレティーロ公園まで、17世紀には「ブエン・レティーロ宮殿」と広大な庭園がありました。王たちの住まいとなり、華麗な宮廷文化が繰り広げられた場所です。この界隈に漂う気品は、その名残なのです。

実は「プラド」とは「牧草地」の意味です。15世紀までここは広々とした原野でした。
1510年頃、女王イザベルの夫でカトリックの王フェルナンドがこの原野を気に入り、マドリードに来たときの療養場としてここをサン・ヘロニモ修道院の場所に選び、サン・ヘロニモ修道院は王家の修道院として、王室の冠婚葬祭を執り行うようになりました。

それが、現在プラド美術館の後ろにある、サン・ヘロニモ・デ・レアル修道院です。
修道院の隣には、スペインで最も権威あるスペイン語辞典で有名な王立アカデミーがあります。

その裏には、ブエン・レティーロ宮殿の一部だった、カソン・デ・ブエン・レティーロがあります。ブエン・レティーロ宮殿の美しい装飾品は、アランフェスの農夫の家に運ばれて使用されています。

プラド美術館の隣はリッツ・ホテルで、その前のロータリーの並びには、美術館のように美しいファサードを持つマドリード証券取引所があります。

そのロータリーの中には、円形の公園(レアルター広場)があり、1808年5月3日、ナポレオン軍との戦いで亡くなった英雄を祀るモニュメントが建っており、祭壇は常に点火されています。

ここで、プラド美術館に展示されているゴヤの「スペイン独立戦争、5月2日」と、「同、5月3日」の絵を思い出しましょう。この日の戦乱の様子を描いた絵と、手を上げた1人の民衆がナポレオン軍の兵士たちに撃たれる寸前の絵です。絵の記憶が、臨場感を持って胸に迫ってくることでしょう。

これら歴史モニュメントを眺めながらのこの美しい界隈の散歩を、プラド美術館内の参観の後にされることをおすすめします!

三浦 深雪 (料理教室講師、フードライター、料理人)

スペインの歴史を語るベラスケス、グレコ、ゴヤならこちら!

  • 芸術鑑賞おすすめ
  • ガイドの超イチオシ!

マドリードが誇る国立美術館。世界3大美術館としても有名です。

17世紀から19世紀の絵画のコレクションです。
1日で全て回るのは体力、時間共に厳しいのでまず館内に入ったら受付を探し
そこで日本語のパンフレットを入手することをお勧めします。
そこには特に有名な絵画がどこにあるか記載されているので
初めての訪問の場合、観たい作品を絞って進んでいくのが望ましいです。
日本語の音声ガイド(有料)もあるので活用する手もあります。

必見のベラスケスの最高傑作ラス・メニーナスの前には
いつも人がたかっていますが、パンフレットからは分からない
本物の迫力が伝わってくるのでお勧めです。

2,000億円の価値があるそうですよ。

少し離れてみる方が奥行きを感じながらこの絵を味わえます。
ピカソが14,5歳のときにこの絵を見て感動の涙を流したようです。
その周りにある王家の肖像画も
24歳から宮廷画家になったエリート画家・ベラスケスの繊細な描写が眺められます。

ゴヤはマハシリーズもいいですが
黒い絵シリーズや自画像も見逃せません。戦争の狂気沙汰が表れています。
宗教画も多くグレコの作品も豊富に貯蔵されています。

とにかく的を絞って休憩しながら体力を温存しつつ芸術に浸りたい美術館です。
中にはカフェテリアもあり、土産品も充実しています。
折りたたみ傘はかなり丈夫で隠れた人気です。

平日18時以降と日曜は入場料が無料なので
正面玄関のチケット売場で並びチケットをもらって入場してください。
平日18時半頃行けば並ぶことなくチケットを入手できることが多いです。
以前は月曜定休でしたが数年前から月曜も開館です。

  • ジャンル
    美術館・ギャラリー 世界遺産
  • エリア
    ジェローニモス
  • 住所
  • アクセス
    地下鉄2号線 Banco de España駅 または 地下鉄1号線 Estación Del Arte駅から徒歩約9分、001・10・14・27・34・37・45・C03番バス Museo del Prado/Jardín Botánico停留所からすぐ
  • 電話番号
    +34-91-3302800
  • 営業時間
    [月-土]10:00-20:00 [日・祝日]10:00-19:00, 1月6日, 12月24・31日: 10:00-14:00
  • 定休日
    1月1日,5月1日,12月25日
  • 予算
    入館料(大人) 15ユーロ
    (25歳以下) 無料
    (65歳以上) 7.5ユーロ
  • 公式サイト
  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。