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マドリード (スペイン) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(4人)詳細

河合妙香 (記者、カメラマン、経営者)

王宮から主要建物へ ロータリー役の広場

  • 散歩おすすめ
  • 定番人気
  • 地元っ子に人気

ソル広場でデパートのエル・コルテ・イングレスを背にして、
時計台のある市庁舎の右後方に位置する大きな広場がマヨール広場。
マクドナルドやごちゃごちゃお土産屋さんが連なる坂道を、
とにかく右方向に上がって行けば3分ほどで到着します。
 
ここは、1階が商店街やレストラン、
その上2階から5階の屋根裏までが現役のマンションになっている、
長方形の大きな赤い建物が囲む中庭です。

今も尚、入居者募集の案内がバルコニーに掲げられるこの巨大マンションがある広場は、
16世紀中頃まで「場末の貧民街」を意味するアラバル広場と呼ばれ、庶民で賑わっていました。

1561年にスペインの首都をマドリードに定めたのは、国王フェリペ2世。
彼はアラバル広場を政治や王室行事も行える大きな新しい広場に大改築。
王宮と周囲の重要な教会、修道院、宮殿を繋ぐ地下通路も作られ、
マヨール広場の地下は、地下道の交差点になっていました。

地上では、ヨーロッパの広場の例に漏れず、王室の婚礼や軍隊の式典のほか、
闘牛やグラディエーター、異端審問や公開処刑など、
人々の血を騒がせるさまざまなアトラクションが行われ、市場もたびたび立ちました。

20世紀のフランコ時代から入居している人々は、家賃が当時のままであることも有名。
マドリードのど真ん中なのに、家賃が1ヶ月50ユーロ、70ユーロなんですよ!

どの門も似ていてどこへ通じるのかわかりにくいですが、目印は中央にあるフェリペ3世の銅像。
ロータリーのようになっているので、覚えると散歩が楽になりますよ!

たとえば、顔の正面が、ソル広場へ通じるサラゴサ門。
馬のお鼻の右斜め前は、アトーチャ通りへ通じる門。サンタ・アナ広場方面へ続きます。

馬のお尻の右側が居酒屋で賑わうクチジェロス門。
馬のお尻の左側がサンミゲル市場や、王宮に続くサンチャゴ通り。

フェリペ3世像の右脇が、サン・イシドロ教会やトレド通り方面のトレド門です。

左脇、ツーリストインフォーメーションの横からは、
チョコラテ・サンヒネスや、オペラ駅、王室デスカルサス修道院方面になります。

これらの門を上手に利用し、マドリードの下町散策をぜひ楽しんでください!

【犯罪に注意/ドラッグとスリ】

昼前から夜12時頃まで、
マヨール広場はレストランの白いパラソルが開花する賑やかで安全な場所ですが、
アーケードの商店街が閉まった後、
その軒にはいわゆる段ボーラーさんたちが集まり寝始めます。
違法ドラッグの中毒者も多いですから、
夜、何気なくあるいは興味本位でここに足を踏み入れることだけは断じてやめましょう。

マヨール広場やソル広場は、犯罪がスリやひったくりが多い事でも有名です。
他国からやって来るプロの犯罪集団がほとんどです。
財布やパスポート、スマホは、必ず洋服の下に着用する袋やベルトに入れ、
バッグは体から離してはいけません。
バルやレストランで椅子に座っても、バッグは肩ひもを身体に掛けたままにすること。
隣の椅子や足下に置くのは御法度です。

  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。