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メルボルン (オーストラリア) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(5人)詳細

Immigration Museum 移民博物館

田中 慧 (オーストラリア在住・フリーライター)

オーストラリアの歴史を学ぼう

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  • 穴場

移民大国、オーストラリア。日本人にはなかなか実感の湧きにくい移民社会ですが、こちらの移民博物館では、そんな多国籍社会が出来上がるまでの歴史を詳しく学ぶことができます。

一階はエントランスと資料室になっており、移民に関する書籍を自由に閲覧可能。中庭で一息つくこともできます。
メインの展示は、二階部分。パネルによる写真展示&解説とともに、白黒のフィルム映像、移民たちが実際に着ていた服など、興味深い資料が並びます。彼らの中には手に職を持っていた者も多く、機織り機、ケーキ製造器具など、生業に欠かせない道具の展示から当時の状況がしのばれます。故郷に残してきた家族にあてた手紙など、交通やネットワークが発達した現代からは想像できないような思いが伝わってきます。

途中のホールを広々と使って移民船内の展示がされており、来場者が実際に中に入ってその生活を肌で感じることが出来るようになっています。コップやスプーン、ラジオなど、小物の一つひとつまで緻密に再現されているので、じっくりと観察してみましょう。
日本から移民した人々に関する展示もあります。着物やお面の展示や、言葉も分からない異国の地での生活の苦労など、我々日本人が意外と知らない歴史の一面を垣間見れます。

オーストラリアといえど、初めから常に全ての移民に対してオープンだったわけではありません。白人優位主義のにじむ初期憲章の展示や、移民排斥運動、それに続く抗議運動の様子を報じる新聞記事の展示など、時代の流れを丁寧に追った作りとなっています。

地元の学生がときどきグループで見学に来ていることもあり、自国の歴史を熱心に学ぶ姿も印象的。オーストラリアという国の色々な一面に出会える博物館です。建物そのものも立派なので、カメラの用意を忘れずに。
シティの左下に位置し、フリンダース・ストリートに面しています。フリンダース・ストリート駅やサザンクロス駅からも歩いて行ける距離です。

営業時間:
全日:10:00~17:00
グッドフライデー、クリスマスは休館
入館料:大人14ドル、子供無料

2017/03訪問
  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。