スペインの聖オーガスティン修道会によって1591年に創設された教会。
現在の建物は、1874年に再建されたものです。
地元では、かつて「龍の髭寺院」と呼ばれていたこともあるといいます。
教会を寺院と呼ぶのもユニークですが、これは、司祭がヤシの葉を使って屋根の補強をしていた当時、風によって葉が動く竜の髭のように見えたことに由来するもの。
今ではさすがにヤシの葉で屋根の補強をすることもなくなりましたが。歴史ある教会ならではのエピソードです。
この教会で知られているのが、毎年四旬節の最初の日曜日(2月中旬)に行われる、「パッソスの聖体行列」。
何千人もの信者が参加する、マカオでもっとも重要かつ大きなキリスト教行事でもあります。
これは、十字架を背負ったキリスト像を、聖職者たちが担いでこの教会からカテドラル(市内にある世界遺産の教会)に運び、そこで一晩中祈りを捧げた翌日、ふたたびカテドラルから巡行して教会に戻るというもの。
昔、聖オーガスティン教会にあったキリスト受難像をカテドラルに移動したところ、翌日、なぜか元の場所に戻っていたという伝説にもとづいた行事で、16世紀から続いています。
ふだんは静かな教会ですが、外観も美しく、記念撮影スポットとしてもおすすめです。
Igreja de Santo Agostinho 聖オーガスティン教会
HEMEI
(エディター、ライター)
祭壇には十字架を背負ったキリスト像が
- 投稿日2015/03/23
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ジャンル寺・神社・教会
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エリアマカオ歴史地区
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住所
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アクセスセナド広場から徒歩約5分
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営業時間10:00-18:00
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定休日無休
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予算入場料 無料
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公式サイト
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