Macau Museum マカオ博物館

マカオは博物館も充実している街。
その代表的なものが、市街地にあるマカオ博物館です。
「とりあえず行っておこうか」ぐらいの気持ちでいくと、展示の面白さに意外とはまってしまうはず。

たとえは、お茶の伝来を紹介するコーナー。
中国で生まれて、世界中に広がったお茶は、その伝播法によって、発音が大きく２つに分かれているのですが、ここでは地図を参考にしながら、世界の「お茶」の発音を聞くことができます。
福建省から、東インド会社を経由して海路でお茶が伝わった地域は、ビンナン語（福建省アモイの言葉）の「テイ」が語源。
広東省から、シルクロードを辿り、陸路でお茶が伝わった地域の発音は、広東語の「チャ」が語源。
お茶の発音に隠された歴史に、思わず「へぇ～」と感心。

日本にかかわりの深い展示が、マカオで最初の印刷機（レプリカ）。
天正遣欧少年使節がポルトガルから持ち帰り、天草でベストセラーを刷るなど大活躍した後、禁教令下の江戸時代、追放された原マルチノとともにマカオへ渡った活版印刷機です。

その他、昔の街並みを再現したコーナーでは、人々の日常や娯楽、宗教儀式や伝統的祭りなどに触れることもできます。
ここでは、時間が経つのがあっという間。
写真も自由に撮れるので、ぜひ旅の最初に尋ねてみたいスポットです。