正教会として世界最大の規模を誇り、ロシア正教会総本山としてモスクワ川沿いに建つ救世主キリスト教会は、ロシアの歴史に翻弄された過去があります。
1812年の建設勅令から長い年月を経て1883年に完成しましたが、その後宗教を否定するソ連政府により爆破され、ソ連時代は屋外温水市民プールとして使用されていました。しかしソ連崩壊後に再建計画が進められ、2000年に現在の姿となりました。
白に金色のドームを持つ姿は、モスクワ川対岸から望む姿が特に美しく、103mの高さがあるため、教会入口付近で建物全体を写真に収めるのに苦労することも。
教会内部には美しいフレスコ画が描かれており、大聖堂中央ドームは必見です。また時折、聖歌隊の歌も披露されます。
入場は無料ですが、観光客だけではなく多くの信者の方が参拝されていますので、現地のマナーに合わせ、露出の多い服を避け、女性は頭を覆うスカーフを用意する心遣いがあるとよいかもしれません。
館内はロシア語対応のみですが、プーシキン美術館と近いため、セットで訪問をおすすめしたいスポットです。
なお、夏場は教会入口付近で白い鳩との記念撮影をすすめてくる2-3人組が出没することがあります。撮影費を請求されるようですので、支払う意思がない場合にはお断りするといいでしょう。
最寄りは地下鉄クロポトキンスカヤ駅、徒歩約3分。
Cathedral of Christ the Saviour 救世主ハリストス大聖堂
モスクワのシンボル、ロシア正教会総本山
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白亜の大聖堂 ロシア正教会の総本山
- 投稿日2015/11/27
- 更新日2024/03/14
壮絶な歴史を持つ救世主キリスト聖堂(Christ The Savior Cathedral)
1883年 ナポレオン(祖国)戦争の勝利記念・戦没者の慰霊として44年の歳月をかけて建築され1万人も収容出来るロシア一の大きさを誇る大聖堂でした。
1931年 ロシア革命後 宗教弾圧の対象になり、爆破破壊。ソヴィエト宮殿建設の予定でしたが、大聖堂跡地から地下水が出たため ソ連時代はプールとして使用されていました。人々はその地下水をキリストの涙とも言っていたそうです。
ソ連崩壊後、2000年8月に再建され、現在 ロシア正教会の総本山として君臨しています。
薄曇りの多いロシアの天気にも この大聖堂の白と金のコントラストは映え、遠目からでも威厳を放っています。
内部は新しいフレスコ画が綺麗に描かれています。
観光地としても有名ですが、実際に総本山として現在の信者の方々がお参りに来られます。
小規模ですが大変綺麗に整備された庭も見所 旅の疲れが癒されます。
メトロの最寄駅はクロポトキンスカヤ
クレムリンからも徒歩15分以内、プーシキン美術館からは数分のところにあります。
夜のライトアップもとても綺麗ですので是非ご覧ください!
住所 ヴォルホンカ通り15-17 開館時間 10:00〜17:00
ホームページ http://www.xxc.ru/english/index.htm 英語 入場無料
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ジャンル寺・神社・教会
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エリアモスクワ
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住所
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アクセス地下鉄1号線 クロポトキンスカヤ Kropotkinskaya駅から徒歩約1分
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電話番号+7-495-6371276
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営業時間[火-日]10:00-17:00 [月]13:00-17:00
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定休日無休
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
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