バイエルンを統治していたヴィッテルスバッハ家の宮殿だったレジデンツ。
当時勢力を拡大していたヴィッテルスバッハ家は、1385年の建設開始以来宮殿の拡張工事を続け、
19世紀半ばにようやく現在の姿になりました。
完成までおよそ500年。気の遠くなるような時間が建設に費やされていたのです。
世紀を越えた時代の支配者によって増改築が繰り返され、
ゴシック様式の厳格さと神聖さ、バロック様式の過剰装飾、
ネオクラシカルの繊細な優美さといった、異なる様式が混在している姿を一度に見ることができます。
内部には教会や100を越えるホールがありますが、見どころは121人の歴代国王と親族の肖像画ギャラリー。
金色の装飾で埋め尽くされた回廊の豪華さに目を奪われることでしょう。
また、ヨーロッパ最大のルネサンス建築の一つとされる大広間「アンティカリウム」も圧巻。
奥行き69mというこの広間には、ギリシャ、ローマ時代の古代彫刻が並び、丸い天井には華麗な絵が描かれています。
宝物館には、ヴィッテルスバッハ家が所有していたクリスタルや象牙など、1200点余りの貴金属コレクションを展示。
特に、龍退治をする聖ゲオルギウスの像は必見。
惜し気なくダイヤモンド、ルビー、エメラルドなどを用い、細部まで精密に作られています。
<アクセス情報>
U3,4,5,6, Odeonsplatz駅下車すぐです。
Munich Residence レジデンツ宮殿
フランツさとみ
(フリーライター)
バイエルン王家の権力と富を象徴する宮殿。完成までなんと500年。
- 投稿日2015/03/08
- 更新日2016/06/03
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ジャンル城・宮殿
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エリアアルトシュタット レーヘル
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住所
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アクセスOdeonsplatz駅から下車すぐ
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電話番号+49-89-290671
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営業時間詳細は公式サイトを参照
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定休日1月1日,12月24日,12月25日,12月31日,パンケーキデー
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予算入館料 10ユーロ
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公式サイト
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