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ミュンヘン (ドイツ) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(4人)詳細

伊藤 雅雄 (フリージャーナリスト)

300段の階段を上った先には、ミュンヘンの絶景が。

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ミュンヘンで最も古い教会とされる聖ペーター教会。マリエン広場のすぐ南側に位置しています。
教会の塔に登ることができ、ミュンヘンの景色が一望できますよ。

現在の教会がある場所にはすでに8世紀ごろから修行僧が住み着いていたとされます。
その後、12世紀末ごろにロマネスク様式の教会がこの地にあったとされます。
現在の形の塔ができたのは17世紀のことでしたが、第二次大戦中の空襲で壊滅的被害に遭いました。
ところが街の人々は真っ先にこの教会の復興に乗り出したといいます。

1730年に作られた大祭壇の上に置かれた聖ペーター(聖ペトロ)像は、
1492年にエラスムス・グラッサーによって作られたもの。
教会内は白い壁と金色の装飾がまばゆいです。

教会に建つ塔は通称「老ペーター(Alter Peter)」と呼ばれているもので、
高さは92メートル、時計と鐘がいずれも8つずつ取り付けられています。

晴れている日には、遠くアルプスの山々まで見える絶景が楽しめますが、
まずは299段もの階段を登らねばなりません。
階段は降りてくる人とすれ違うのがむずかしいほど細く、上まで行くのに結構時間がかかります。
近くのビアホールで一杯飲んだ後に登るのは危険ですから、
飲む前に行くか、酔いを覚ましてから登ることをお勧めします。

フランツさとみ (フリーライター)

ミュンヘンの歴史の生き証人「老ペーター」は、この街一番のご長寿さま。

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マリエン広場から徒歩1分、旧市庁舎の右側にあるこの教会はミュンヘン最古の教区教会で、
「老ペーター」の名で親しまれています。

ミュンヘンが市として創始する前の11世紀前半、ロマネスク様式の教会として既に存在していました。
その理由は、ミュンヘンの名の由来ともなった修道士(ドイツ語でMönch[メンヒ])たちが、
まさにこの地に修道院を建てたと言われていることからも伺えます。

13世紀末にゴシック様式に改築され、17世紀に現在の塔が作られました。
塔に大きな時計が付いているのが特徴的です。

広々としたホールの先にある大祭壇は1730年に造られました。
祭壇上部には、16世紀初頭に活躍した彫刻家エラスムス・グラッサー作の聖ペテロ像、
その下には4人の教会の父の立像が飾られています。

圧巻は天井に描かれているフレスコ画。
これは1753年から1756年にかけて、バロック様式の画家として名をはせていた
ヨハン・バプティスト・ジンマーマンとその弟子たちによって描かれたものです。
時間を忘れてしまうほど、ずっと見ていたくなる美しい作品です。

また、バロック時代の聖遺物箱に入ったミイラも展示されています。
若干気味が悪いですが、宝石を全身に身につけた独特な姿も一見の価値があります。

塔からはミュンヘン市内の眺望を楽しめますが、エレベーターは無く、約300段の階段を上ります。
体力に自信のある人は是非チャレンジしてみてください。
塔への入り口は教会の外にあります。

  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。