フュッセン市内を流れるレヒ川のほとりに立っている、聖マング修道院が母体になっています。
この修道院はベネディクト修道会のもので、8世紀に最初の修道院が建てられました。
以後改築が進められ、今の姿になったのは18世紀になります。
内部は修道僧の生活スペースと各種資料の展示、教会、そして一部は市役所として使われています。
まず最初に見学できるのは、バイエルン州で一番古い「死の舞踏」の壁画や図書館、そして弦楽器の展示です。
現在、フュッセンはロマンチック街道の終点として有名ですが、
かつてはイタリア・ヴェネツィアから同じバイエルン州のアウグスブルクまでを結ぶ街道の中心でした。
そういった交易の様子や、当時の地図、
当時盛んだったマンダリンやバイオリン製造の工房などを見学できます。
併設されている教会には、イエス・キリストのモチーフがあまりありません。
天井画や聖遺物などに、創立者である聖マグヌスに関連するものが多いことが特徴です。
豪華な彫刻や天井画に注目してみてください。
正面の十字架には、聖マグヌスの遺骨と杖が納めれています。
またこの教会は、ステンドグラスと窓の配置が工夫されていて、
午前と午後では違った表情を見せることでも有名です。
時間のある方、フュッセンに長く滞在する方は確認してみてください。
夏場はオープンテラスもカフェとして開放されます。
ここから、さらに丘を登ったところにはホーエン城があります。
フュッセンは、ミュンヘンからは鉄道で2時間のところにあります。
Museum der Stadt Fussen フュッセン市立博物館
伊藤 雅雄
(フリージャーナリスト)
ロマンチック街道の終着駅。古くからの街道を記憶し、今に伝える修道院。
- 投稿日2015/04/16
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ジャンル美術館・ギャラリー
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エリアフュッセン旧市街
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住所
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アクセスFüssen駅から徒歩約10分
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電話番号+49-8362-903146
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予算大人 4ユーロ
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公式サイト
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