ラ・マサルドーナ。
店主エンツォ・ピッチリッロのおばあちゃんのあだ名を掲げるこの店は、1945年から続く、ナポリでも有名な老舗。旧市街〜市場〜駅への道が交差する場所にあります。
ナポリには、日本ではまだまだ知られていない美味しい食べ物が本当にたくさんありますが、このお店の目玉は、もう上陸しているでしょうか?
それは…「ピッツァ・フリッタ」。
fritto(形容詞・動詞friggereの過去分詞)が、pizza ピッツァ(女性名詞)を形容して、frittaとなります。
意味は、「油で揚げた、フライにした」。
そうです。カラリと揚げたピッツァが、ラ・マサルドーナの名物。
店主が勧める食べ方は、具を共に食すのではなく、一口めはまず
「ピッツァの生地だけを食べてみる」
です。
こうして、お客に「生地がいかに軽く作られているか、いかにカラリと揚げられているか」を確かめて欲しいそうです。
そして、ピッツァ・フリッタの半月版の「バッティロッキオ battilocchio」。
こちらは小さ目なので、ピッツァ丸々食べるのが無理な人にはいいかもしれませんね。
「ナポリ」というと、海の幸を思い浮かべがちですが、実はこの街のあるカンパーニア州は、野菜料理やチーズ、サラミ類もかなりの豊かさを誇ります。
ピッツァ・フリッタとバッティロッキオのどちらにも、そんな土地の恵みを具としてふんだんに使い、豊富なメニューを楽しませてくれます。
定番は、「コンプレータ completa」で、トマトソースにプローヴォラチーズ、リコッタチーズ、そしてチコーリが中に詰められています。
おすすめは「プリマヴェーラ primavera」(5ユーロ)で、これは揚げたピッツァの上に、ミニ・ブーファラ(モッツァレッラの小さいもの)、ダッテリーノ種のミニトマト、ルーコラにバジリコが乗っています。
メニューのニューフェイスには、「パルンミエッロ palummiello」が。
こちらは揚げたピッツァの上に何と、タコのサラダとグリーンオリーブが乗せられています。
サイドメニューもフリットもので攻めてきます。
「アランチーノ arancino」(ライスコロッケ)に「クロッケッテ crocche’」(じゃが芋のコロッケ)と定番から、ナポリにしかない揚げ物「フリッタティーナ frittatina」は、ベシャメルソースとグリーンピースで和えたパスタを揚げたもの。「ミリアッチエッロ migliacciello」はコーンミールを粥状に煮たポレンタにペコリーノチーズ、チコーリを混ぜて揚げたもの。
ドルチェももちろん、揚げたピッツァの生地を活用。
「ストラッチェッティstraccetti」は 細く切り分けたピッツァの生地を揚げたものに、粉砂糖とチョコレートソースをたっぷりかけたもの。
「バッティロッキオ・アル・チョッコラート battilocchio al cioccolato」は、手作りチョコが中に入ったものです。
飲み物は、ソフトドリンク、ビール、ワイン(それぞれ2.50ユーロから4ユーロくらい。数種取り揃えております)などが各種あります。支払は現金のみ。対応言語 は、イタリア語、英語(ブロークン)となっております。
アクセス : ナポリ中央駅から徒歩約8分。中央駅を背に左手に出ると、Corso Arnaldo Lucci に出るので、この道をどんどん下っていく。右手にB&B Garibaldi House、Trattoria dei Milanesi, Residence Mastrangelo を 見つつ 更に道を下ると、右手に Via Michelangelo Ciccone があるので、これを進行方向に取り、真っ直ぐ進む。するとまた右手に、Via Giulio Cesare Capaccio があるので、これを奥まで進むと到着。
La Masardona ラ・マサルドーナ
優・トロペーア
(現地在住ブロガー、フリー音楽家)
ピッツァよりも美味しいピッツァ?
- 投稿日2018/08/16
- 更新日2019/06/25
2018/06訪問
-
ジャンルイタリア料理
-
エリアナポリ シティ センター
-
住所
-
アクセスナポリ中央駅、またはポルタ・ノラーナ駅から徒歩約8分
-
電話番号+39-81-281057
-
営業時間[月-金]7:00-16:00、[土]7:00-16:00、19:00-24:00
-
定休日日曜日
-
予算3.3~7ユーロ
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
ラ・マサルドーナ周辺のおすすめグルメスポット
- スフォリアテッレ アッタナーシオ
- アンティーカ ピッツェリア ダ ミケーレ
- ラ フィーリア デル プレジデンテ
- ラ・スコットーナ
- ピッツェリア ディ マッテーオ
- アンティーカ ピッツェリーア イ デクマーニ
- ピッツェリア ジーノ ソルビッロ(トリブナリ通り)
- スカトゥルキオ (サン ドメニコ マッジョーレ広場)
- カッフェ レッテラーリオ イントラ モエニア
- レ・ラッザローネ