ナポリの名前がギリシャ語のネアポリス(新しい町)に由来することからも、
この町がギリシャの植民都市だったことがわかります。
もうひとつ街に残る古代ギリシャを挙げるとすれば、スパッカ・ナポリでしょう。
ギリシャの都市には必ず東西南北に格子状の通りが敷かれるのですが、
一番重要な通りが「デクマーノ」(東西道)、
それと交差するのが「カルディーネ」(南北道)となります。
二本の通りの交わるあたりが街の心臓部というわけです。
イタリア語でスパッカ・ナポリ(真っ二つに割る)を呼ばれる通りが、
この、ギリシャ時代の「デクマーノ」です。
何故「真っ二つに割る」のかは、丘の上から街並みを眺めるとよくわかります。
ナポリ湾に平行にひたすらまっすぐ伸びているこの通り、建ち並ぶ家々をまさに南北に切り分けているのです。
この界隈には、ナポリの見どころが集まっています。
ジェズ・ヌオーヴォ広場から歩き始めると、まずは右手にサンタ・キアーラ教会。
サン・フランチェスコに帰依したアッシジの聖女に捧げられた教会です。
元々の教会は第二次世界大戦の爆撃でほとんど失われてしまいましたが、
美しいマヨルカ焼きのタイルで装飾された18世紀のキオストロ(回廊)が残っています。
しばらく行くと、左手にサン・セヴェーロ礼拝堂があります。
祭壇の前に横たわっているのが、「ヴェールに包まれたキリスト」。
バロックの代表的な彫刻家ベルニーニを思わせる素晴らしい作品です。
サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会を左に折れて少し歩くと、
ナポリっ子の心のよりどころとも言うべきドゥオーモ(サン・ジェンナーロ教会)が現れます。
この教会では、毎年5月の第一土曜日と9月19日、そして12月16日に、
壺に入れられた聖ジェンナーロの血液が液体化する奇跡が起こります
(液体化しない年は、ナポリに大災害が訪れると言い伝えられています)。
注:スパッカ・ナポリを歩くときは、くれぐれもスリやかっぱらいにご用心ください。
★サンタ・キアーラ教会:http://www.monasterodisantachiara.com/
教会/7:30-13:00 16:30-20:00
コンプレッソ・モニュメンターレ/平日 9:30-17:30 休日/10:00-14:30
★サンセヴェーロ礼拝堂:http://www.museosansevero.it/it/
平日/9:30-18:30
旧・祭日/9:30-14:00
★ドゥオーモ:
月~土曜日/8:30-12:30 16:30-19:00
日曜日/8:00-13:30 17:00-19:30
Spacca Napoli スパッカ ナポリ
竹川 佳須美
(現地専門旅行会社代表)
ナポリ旧市街/スパッカ・ナポリ~サンタ・キアーラ教会~サン・ジェンナーロ教会
- 投稿日2015/10/23
- 更新日2019/02/07
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ジャンル旧市街・古い街並み 飲食街
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エリアナポリ ヒストリック センター
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住所
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アクセス地下鉄 ダンテ Dante駅周辺
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