Russ & Daughters Appetizers ラス・アンド・ドーターズ・アペタイザー

地下鉄F線、2Ave駅より徒歩2分のところにあり、緑のドアが目印です。1914年創業の魚中心の老舗お惣菜屋さんです。サーモンが有名で、サーモンだけでも何種類も取り扱っています。店内にイートインスペースがないため、お店の前のイス(３〜３人向け)で食べるか、全てテイクアウトになります。

こちらのお店のオススメはなんといってもキャビアクリームチーズではないでしょうか？他のお店ではなかなか取り扱いのないフレーバーで、人気があります。プレーンのクリームチーズにプラス5ドルで注文ができます。定番のクラシック(6ドル)を頼むこともできますが、好きな具材を選ぶ方法もあります。ベーグル(プレーン、セサミ、オニオンなど）と、具材(スコッチーサーモン、ノルウェーサーモンなど)と、クリームチーズ(プレーン、キャビアクリームチーズなど)を選び、トーストするかしないかを伝えて注文完了です。カスタマイズの量にもよりますが、パンが大きいため、ボリュームのあるベーグルに仕上がると思います。

目の前でベーグルの仕上げからお会計まで一人でやってくれるため、他のお客さんと商品を間違えてしまう心配がありません。また、オフィス街から離れていることもあり、お昼間でも混み合うことなく、地元のお客様が終始出入りしています。

ベーグルのカスタマイズは、口頭で好みの種類を伝えるため、多少英語に不安を覚えるかもしれませんが、混み合う店舗ではないからこそ、急かされて注文することもなく、ゆっくり選んでゆっくり注文ができる点が、嬉しいポイントでもあります。

ニューヨークを代表する老舗の名店の1つ、「ラス＆ドーターズ」（Russ & Daughters）。創業は今から100年ほど前の1914年。一見、デリのようですが、正式には看板に書いてあるとおりアペタイザー（前菜）屋さん。ユダヤ系の伝統料理などを取り揃え、特にスモーク・サーモンやキャビアが大人気。場所は、アレン通りとオーチャード通りの間のハウストン通り沿い。

また、「ラス＆ドーターズ」は、店名にドーターズ、つまり、「娘たち」と名付けたアメリカ史上初のお店なんですって!!!　そう、100年前はアメリカも男性中心の社会。女性が表に出て働くとか、男女平等なんて発想はありませんでした。

でも、お店がうまくいって人手が必要になったお父さんが、娘たちに手伝ってもらったら、さらに人気爆発っていう（笑）。

男性社会の時代なら、なおさら人気出そうですし、女性が店員さんの方が女性もお買い物しやすいでしょう。いろんな意味で時代を先取り?　そりゃ、店名にドーターズと加えるのも分かります。しかも、現在も、グランド・グランド・ドーター（曾孫）となる4世代目のニッキーさんがオーナーとしてお店を取り仕切ってるんですって。まさに看板娘ですね。

もともとアペタイザーの語源は、ユダヤ語でベーグルと一緒に食べるもの（the foods one eats with bagels）だったそうです。それで、アペタイザー屋さんってわけですね。注文してから絶妙な厚さに切り分けてくれるスモークサーモンが美味しいのはもちろん、ニューヨーク文化や歴史の勉強にもなりそうな名店。オススメです。

なお、最近新しくカフェもオープン。住所は127 Orchard St, New York。本店から徒歩5分ほどです。