Vessel ヴェッセル

ハドソンヤードの東側に広がるパブリックプラザに立つ、逆円錐型のユニークな建造物がヴェッセルです。

ハドソンヤードのランドマークであり、複雑な構成のらせん階段を登って景観を楽しむことを目的にしたものです。見晴らしの良い踊り場から、異なる高さや角度でさまざまな景色を眺めることができます。今までにない不思議な体験が楽しめるので、ぜひとも登っていただきたい一押しスポットです！

わたしには色も形も松ぼっくりを逆さまにしたように見えますが、実際にはインドの階段井戸にインスパイアされたようです。イギリス出身のトーマス・ヘザーウィックとヘザーウィックスタジオでデザイン設計され、イタリア・モンファルコーネで製造。15日間の船旅を経てマンハッタンのウエストサイドに到着し、さらにハドソン川を5時間旅してハドソンヤードにやってきました。

ピカピカに輝く銅色の鋼製被覆で覆われたフレームは鋼鉄製で、見上げると鏡のように自分の姿が映ります。ヴェッセルを構成しているのは約2,500段の階段と80ケ所の踊り場で、最上階は高さ約45.72mの8階。下から上まで距離にすると約1.6km（1mile）あります。また、階段を登らずに一方向に進んでいくと各階を一周できるようにもなっています。

見上げても見おろしても不思議な世界、通路と階段によって六角形に枠取りされた景色が広がっています。なお、最上階からはハドソンヤードのショッピングモール、ザ・ショップ＆レストラン・アット・ハドソンヤードの最上階が見渡せます。

外の景色を楽しんだり、内部の不思議な造りに感心したり、楽しみ方は人それぞれ。中から見ると蜂の巣のようにも見えます。階段で構成された巨大なアート、単純な建築物のような気もしますが、こうして体験すると素晴らしいものだと実感します。

入場は基本的に無料。当日の時間指定チケットは現地販売のみで、毎日9:30から受付が開始されます。ハドソンヤードにあるショップとレストラン、パブリックスクエアとガーデンにあるインタラクティブキオスクが利用できます。無料チケットは先着順に発行され、割り当てられた時間帯に一度だけ入場できます。

枚数が限られていますが、14日先までの日程はオンラインで事前予約も可能です。事前枠は埋まってしまうこともあるので、その場合は現地で当日券を入手しましょう。

訪問日が決まっている人は下記のサイトで確認してください。6歳以上はチケットが必要です。6カ月先までの時間指定なしフレックスパスチケット（10ドル）もありますので、詳細は下記のサイトで確認してください。
https://tickets.hudsonyardsnewyork.com/webstore/shop/viewitems.aspx?cg=VesselTix&C=VesselAdm&_ga=2.67057770.553869026.1578278917-495611502.1570497965

ちなみに、現在はヴェッセル（Vessel）と呼ばれていますが、まだ正式名称ではないようです。

地下鉄7番線の34th St.-Hudson Yards駅を出るとすぐのところにあります。まずは当日券を予約して、指定の時間を確認してからハドソンヤードのモールで買い物や食事を楽しむといいでしょう。高架公園ハイラインからもアクセスできるので、併せて楽しむこともできます。