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ポルト (ポルトガル) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(3人)詳細

Museu Nacional Soares dos Reis ソアレス ドス レイス国立美術館

フィリグラーナ (インポーター)

17世紀~19世紀頃のポルトガルの貴重な品々が展示されている美術館

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ポルトの中心から徒歩圏内にある、ピンクの外観が美しい美術館です。こちらの建物は、1795年に建設されたとても歴史のある宮殿で、ポルトガルの女王マリア1世の時代に活躍していた金銀製品の製造・販売で富を築いた実業家、モラエス・エ・カストロの邸宅兼工場として使われていました。

元々美しい造りの建物でしたが、1861年にはポルトガルの王室に建物の権利が渡り、工場だった内部も美しい王宮へと改装が行われました。宮廷の一行がポルトガル北部にて滞在する際に使用されていたので、実際には長い期間、使われないこともあったようです。

20世紀に入ると王政も幕を閉じ、この建物も宮殿ではなく美術館に変わりました。これらの建物の歴史については、1階の入口から見て右側のスペースに展示されていますが、すべてポルトガル語のみで記載されていますので、簡単に見て回るだけでもいいかと思います。基本的には時代別の所有者や、特別な行事の記録などが展示されています。

建物の歴史について見終えた後は、チケット売り場の後ろにある階段を登っていきましょう。2階には19世紀から20世紀初頭にかけてのポルトガル画家による絵画のコレクションが展示されています。

なかなか見る機会がない絵画が多いので、ポルトガルの美術に興味がある場合はとても興味深いコレクションになっています。ヨーロッパでよく見られる宗教画はあまり多くなく、人物を描いたものや町や田舎の景色を描いたものが多いので、当時のポルトや北部の町の様子や人々の暮らしを知ることができます。また2階には彫刻も多く展示されています。

3階は装飾品や工芸品、楽器などが数多く展示されています。3階の天井は高く、音楽の間などには美しい装飾が施されています。音楽の間には19世紀のハープやピアノもあり、当時の楽しい音楽会の様子を想像することができます。

ジュエリーも数多く残されています。金や銀、宝石を贅沢に使用したジュエリーは見ているだけでわくわくしてしまいます。何世紀も前に作られ使用されていたであろうジュエリーには、見る人を魅了するパワーがあります。ぜひ、じっくり見てもらいたいエリアです。

陶器のコレクションも充実しています。ポルトガル各地で作られていた陶器や磁器の数々が展示されています。

すべての展示物を見終えたら、1階のミュージアムショップへ行ってみてください。ショップの奥には中庭へつながる扉があるので、そちらから外に出ることができます。ピンクの壁と青いアズレージョ(タイル)のコントラストがとても綺麗で写真撮影にぴったりの場所です。

基本的に展示物の説明には簡単な英語が書かれていますが、音声ガイドなどのサービスはありません。展示物の年代を見ながら、どんな人がどんな思いで制作したか、など思いを巡らせて観覧する楽しみ方がお勧めです。

入場料は5ユーロです。日曜・祝日の14時までは入場料が無料になります。また12歳以下は無料です。

クレリゴスの塔からは徒歩約8分。バスの場合は、200、201、207、300、302、501、507、601、602を利用し、バス停Hospital St. Antonioで下車するとすぐの位置にあります。

2019/01訪問
  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。