Ren i Tang レン イ タン ヘリテージ イン

世界遺産ジョージタウンのリトル・インディアという、ちょっと意外な場所にある漢方薬専門店「レン・イ・タン」があったビルで、建物自体が19世紀に建設されたヘリテージだ。かつて薬局だった時代に使われたものが今も保存してあり、展示してあるのが見られる。
インド人街という場所柄、昼間は大音量のインド音楽が流れ歩いている人もインド系のローカルばかり。だが一歩建物内に足を踏み入れると外の喧騒を忘れる、落ち着いた空気が漂う。室内へは靴を脱いで上がるというちょっと独特なスタイルで、古めかしい木造の階段などは昭和のようなノスタルジックなぬくもりを感じさせる。天井が高く、ベッド、クローゼット、ライティングデスクとシンプルながらどれもアンティークっぽく、建物の雰囲気にマッチしている。
コネクティングルームも可能なので、家族連れでも宿泊が可能だ。
建物自体は古いがシステムは新しく、それぞれの部屋にはカードキーがありセキュリティもいい。水回りは新しく、エアコンの効き、無料ＷｉＦｉのスピードなども申し分なく、バスアメニティもシンプルながら十分。
１階部分はカフェになっており、朝食もこのカフェでとることになる。トーストに卵料理、ジュースにお茶とメニューは非常にシンプルだが、しぼりたての「レモンジュース（シークワサーのような味）」や、オーダーを受けてから好きなように料理してくれる卵料理など、ちょっとした気配りがうれしい朝ごはんだ。
静かな環境とはいいがたいが、夜10時ごろには昼間の喧騒がうそのように人通りがまったくなくなるのがインド人街である。コンビニなども少し離れているので、夜遅くなると食事もできずなにも買えない状態になるので注意したい。
インド人街というだけでちょっと金額が下がるため、費用対効果が高いと感じたが、小さな子連れで夜早く眠る場合には向かないかもしれない。