天文時計のある旧市庁舎からほど近い場所にあるこの劇場。18世紀後半に完成した由緒あるものですが、
今もなお当時の雰囲気を強く残し、華やかな貴族社会の一端を感じさせてくれます。
1787年10月には、あの偉大な作曲家・モーツァルトが自ら「ドン・ジョヴァンニ」を初演した歴史も残っています。
モーツァルトは前年にプラハで公演した「フィガロの結婚」がこの街で大いに受けたことに気を良くし、
新しいオペラを引っさげ登場。それがこの劇場での「ドン・ジョヴァンニ」初演へとつながります。
当日は指揮だけでなく、ハープシコードも弾いたとされています。
毎年夏になると、この劇場で「ドン・ジョヴァンニ」が上演されますから、ぜひ足を運んでみてください。
劇場はアリーナに当たる部分に椅子が並び、それを取り囲むように 5層にわたる小部屋が取り囲んでいます。
欧州のオペラ座にはどこも観客席となっている小部屋がありますが、日本でこういった形を持つ設備はありません。
なお、舞台に近い小部屋だと、ステージの半分も見えません。
多少高さが高い場所でも、正面側を取った方がよく見えます。
歴史的変遷で、何度も名前を変えたこの劇場。
1990年までかかった8年間の改装ののち、創立当時のエステート劇場の名に戻されました。
現在は国立劇場のひとつとして運営されています。プラハに行ったらぜひ観劇にもトライしてみてくださいね。
The Estates Theatre エステート劇場
伊藤 雅雄
(フリージャーナリスト)
モーツァルトが自ら「ドン・ジョヴァンニ」を初演した劇場
- 投稿日2015/04/30
-
ジャンル劇場・ホール・ショー
-
エリアプラハ
-
住所
-
アクセスメトロA・B線 ムーステク Mustek駅から徒歩約4分
-
電話番号+420-224-901-448
-
営業時間チケットカウンター:10:00-18:00
-
定休日無休
-
公式サイト
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
エステート劇場周辺のおすすめ観光スポット
- ティーン教会(ティーンの前の聖母マリア教会)
- プラハ天文時計
- 旧市街広場
- キンスキー宮殿(プラハ国立美術館)
- ミュシャ美術館
- プラハ市民会館
- 国立マリオネット劇場
- ルツェルナ劇場
- ルドルフィヌム
- カレル橋