Gwangalli Beach 広安里海水浴場 クァンアンリ ヘスヨッチャン

もう３年前、日本の知人が釜山に遊びに来た。
私が日本にいた時本当にお世話になり、そしてまた職業人としても抜群に頭が切れ、頼りになる友人であり、尊敬する人だ。
しかしながら彼女は韓国マニアではなく、好みに浮ついたところのない人だった。
行きたいところは、"パリ”。
しかしそれを諦めて、私たちに会いに釜山にくることになった。

当時、観光だけではなくさまざまな趣向で来られた多数のお客様を、色々なエリアへお連れして、既にまる3年が経っていたが、
その集大成として彼女のためにプランを組んだ笑）。

その彼女が本当に気にいったのが、初夏の、これから暮れなずもうかという夕べの広安里ビーチだった。広安大橋のイルミネーションが海に浮かび上がり、新しいシーサイドのランドマークになっているマリンシティが夕陽を反射させている。

そのシーサイドを犬を連れて歩くおばあちゃん、ジョギングする人、スケボーでスイスイ行く若者の一団、中年の怪しげなカップル。潔癖症の彼女が靴を脱いで裸足になって、水辺で足を浸して子供のようにはしゃいでいた。

海運台ビーチが国際的で外からの人が訪れるビーチとすれば、広安里はもっとカジュアルなビーチ。

そしてこの広安里の特に夏のビーチ・サイドは夜に限らず、地元のひとがいろいろな趣向をこらして、このビーチを舞台にして小さなイベントを催し続けたりしているうちに、廻りはオープン・カフェで埋め尽くされ、広安里のひとつのムードを作っていった。

何と言っても波の音を背に聞く、地道に活動を続けるアコースティック・バンドや、フォルクローレの哀愁のあるケーナの響き、自分の腕試しに自作を熱演するシンガーソング・ライターの演奏、ヒップホップダンサー達のアクロバティックなダンスには何度も楽しませて頂いた。その後ろでは静かにクルーズする「ティファニー21」の明かり。

アジアのビーチの妖しげな雰囲気の愉しみを、危険ではなく味わえるのが広安里ビーチの真骨頂。

広安里といえば何といっても2005年から始まり、毎年10月後半に行われ、今では国内外から100万人の人が訪れる「釜山世界花火祭り」を忘れるわけにはいかない。

この前夜祭も含めて2日間行われる花火の一大ページェントは、是非、今からホテルを押さえて特等席から見て頂きたい。割高でもその価値は特大です。

もちろん、刺身センターは健在です＾。

地下鉄２号線クムヨォンサン（金蓮山）駅で下車。
１番出口か３番出口を出て、海にむけて歩いて、５分弱。

港町の釜山と言えばやはり海！　
ということで釜山には海水浴場がたくさんあります。

一番有名かつ人気なのは海雲台ですが、実は地元釜山っ子たちの間では海雲台よりもここ広安里の方が人気だったりします。

広安里にはなんと言っても「広安大橋」（別名・ダイヤモンドブリッジ）がありますからね。

昼の青空に映える広安大橋も素敵ですが、夜はライトアップされて夜景が本当に美しいので、
釜山っ子の定番デートスポットとなっています。

ビーチの端から端までは歩いても20分ほどですので、地元の人たちの定番お散歩コースでもあります。

しかもビーチ沿いにはおしゃれなカフェやレストランやバーが並んでいますから、
1日中海を眺めながらお茶やお酒、お食事を楽しめるようになっています。

海雲台ビーチよりも海とビーチとの間隔が狭いので、お店から眺める海との距離がとても近いのも魅力。

ビーチ沿いにはもちろんホテルも2件隣接しており、「アクアパレスホテル」内のチムジルバン（韓国式サウナ）は
オーシャンビューはもちろん室内型のウォーターパークもあり、子連れでも楽しめる所となっています。

それから3月末から4月の初旬に桜が咲くのですが、
実は駅から見てビーチの右端にあるアパート（高層マンション）内の桜並木は地元では桜の名所なんですよ！

タイミングよく行けば桜と海とのすばらしいコントラストも楽しめます。

10月末には釜山では恒例の花火大会がこのビーチで開かれますので、それに合わせて訪れるのもおすすめです。
（ただしものすごい人出ですのでご注意！）

広安里ビーチへ行くには地下鉄2号線広安駅と金蓮山駅の2つありますが、
実はビーチにより近いのは「金蓮山駅」です。
1番、3番、5番のいずれかの出口から出てビーチ方面へ向かえば、10分もかかりません。
逆に「広安駅」からビーチへ行くと、徒歩で10分少々かかります。ご参考までに。