Bang Khuang Café バンクアン カフェ

ベトナムコーヒーが世界的に知られているように、この国にはカフェ文化がある。

適当に街を散歩して、見かけたカフェにふらっと入ってみることも楽しいが、下調べした上で「隠れ家カフェ」に入ってみてはいかがだろう。「Bang Khuanh Cafe」はその中でも人気のカフェ。外観はただの小さな雑居ビルで、目印といえば入口脇にちょっとした看板が掲げられているだけだ。
　その上、入ってすぐに階段なので、まずそこにカフェがあると知らなければ「怪し気なところだ」と思って入らないだろう。しかし、勇気を出して三階まで上がってほしい。壁に描かれたサイケデリックな猫に導かれ、焦げ茶の重厚な扉を開くと、素敵な空間があなたを待っている。

古アパートの一室をリノベーションしたカフェで、私達にとっては学校を思い出すようなデザインのイス、天井から下げられたブリキ製のランタンなど、インテリアへのこだわりを感じられる。3つの大きな窓で存分に採光が図られており、実際の空間以上に、広さを感じられることだろう。

メニューは、コーヒー類からシントー（スムージー）、ベトナム料理などと多岐に渡る。ベトナムコーヒーといえば、砂糖や練乳がたっぷりと入った非常に甘いものであることが多いが、ここのコーヒーは少々ビターで、むしろ日本人にとって飲みやすいはず。また、ランチタイムには、メニューには載っていないが、ベトナム語で「Com Nha」（コムニャー）と伝えれば、日替わりの家庭料理を注文できる。4万ドン（およそ215円）ととてもお手頃。静かで落ち着ける場所なので、長く仕事をしている欧米人のお客さんが多め。観光スポットやホテルが集まるドンコイ通りから徒歩5分ほど。