Shanghai XinTianDi 新天地 シンティエンディー

新旧混在する上海の中でも、特に融合しているのがこの新天地。

清代末期、激動の時代に戦乱によって街が破壊されていく中で、江南地域の雰囲気を残しつつレンガ(石材)を使った門構えに
漆塗りの厚い門扉のある上海特有の「石庫門」と呼ばれる外国風の建築が大量に立てられました。
しかし、時代と共に現代の居住観念と合わなくなり上海全体で1990年代初期から再開発が進む中で
石庫門のその「芸術的」価値に気づいた人たちによって新しくリノベーションされた一大観光スポットです。

場所は地下鉄1号線黄陂南路駅2号口から出て黄陂南路或いは馬当路を2ブロックほど南下するか
地下鉄10・13号線新天地駅1号口から出て黄陂南路或いは馬当路を1ブロック北上します。

新天地は興業路を境に北里、南里と別れています。

南里には台湾発の小籠包で有名な鼎泰豊、そして広東料理の翡翠酒家を始め
南里の北側、興業路沿いに中国雑貨の人気店、Zenlife Store。
さらには、瓷胎竹編と呼ばれる四川省の伝統工芸で、竹を使って陶器を美しく装飾した茶器専門店悦聞・陶なども
覗いてみてほしいお店の一つ。

北里の興業路沿いにはニューヨークからやってきたミルクレープカフェ・LadyMがオープンしたばかり。
その隣は1920年代あたりの上海の人々の生活を垣間見られる屋里廂石庫門博物館(10：00～22：00、20元/人(子供半額))や
中国共産党発足後の第一回代表大会が開かれた場所である中共一大会趾紀念館(9：00～17：00、月曜閉館、無料開放)など
大きくはないものの歴史的側面のある博物館もあり。

北里には代表的な物だけでも
〇夜上海(上海料理)
〇誉八仙(広東料理)
〇上海灘餐庁(上海料理)
〇孔雀(四川料理)
〇Godiva
〇Pree(アイスクリーム)
〇Green&Safe
などなど…どこに入るか悩ましいほど！

観光地だけあって昼夜・国籍問わず外の席でも食事やお茶を楽しむ人々で常ににぎわっておりまさに新旧・東西混合のスポットと言えます。

食事をしなければ30分ほどで観光は終了しますが最近は新天地周辺の再開発も進んでいて、太平橋公園、新天地時尚や復興SOHO、湖濱道購物中心、
更にはくまモンカフェなどもあり付近の見所も満載です。

2000年代前半に登場したリノベーションスポット「新天地」。
おしゃれなレストランやバー、ショップが集まるエリアで、「中共一大会址」などの史跡がある場所としてお馴染みの場所です。
グレーとオレンジのレンガを組み合わせた、上海の伝統的な住宅様式「石庫門」が並ぶ様子はどこか西洋的。
夜は街路樹にイルミネーションが灯り、さらに華やかな雰囲気になります。
アクセス方法は、地下鉄1号線「黄陂南路」駅から南下、または地下鉄10、13号線「新天地」駅から北上する方法があり、どちらからも徒歩3分ほどの距離です。

そんな、お馴染みの観光地ではあるのですが、新天地はショップやレストランの入れ替わりが頻繁！
お出かけの際はご注意下さい。周辺エリアも大きく変わっています。

2017年以降にオープンした個人的なお勧め店は、イタリア×上海のフュージョン料理を出す「喜喜小館」。
大きな石門の先の階段を上がってお店に入ると、外観からは想像できない別世界のモダン空間が迎えてくれます。
中国人としてはおそらく初の、世界クラスの腕を持つパティシエ・叶衛氏が経営するスイーツショップ「La Fantasia」も話題ですよね。

ショップでは、パリと上海だけに店舗があるという「SHAOO」に注目しています。
高級革製品がメインですが、上海人女子好みのビビットな色彩のバッグや小物が人気だそう。
日本人旅行者に大人気の陶器ショップ「Zenlifestore」は、2017年に元の場所から100mほど離れた場所に移転しているのでご注意を。

「新天地」の敷地の東側にも新しいモールができています。
お勧めは、日本のすき焼きと中国の火鍋を融合させた北京発の鍋料理が話題の店「熊也」や、
メンズファッションのショップにこだわりコーヒーを出すカフェを併設した「DOE」など、
地元の若い層に人気のお店がたくさん入っている「無限極薈購物中心」でしょうか。

と、こんなふうに書いた内容も来年には古い情報になってしまうかもしれないのが「新天地」。
行ったことがあるという方も、ぜひ新店探しを楽しんでみてください。