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台南 (台湾) グルメの現地クチコミ

現地のプロ(10人)詳細

Maoxiong xiaren rou yuan 茂雄蝦仁肉圓 マオションシャーレンロウユェン

トルヨコ (ガイドブック編集人)

ぷりぷりしたエビの食感と甘辛ソースがやみつきに

  • 定番人気

「茂雄蝦仁肉圓」は創業70年という老舗格の肉圓専門店です。肉圓(台湾語でバーワン)は台湾ではいろいろなところで見ることのできる小吃ですが、ふつうはあんに豚肉を使います。しかしこの店の肉圓には、店名にもあるように蝦仁(エビ)が入っているのが特徴です。台南でエビ入り肉圓を始めた最初の店といわれています。

看板には商品名の「蝦仁肉圓」が大きく、そして小さく「原沙卡里巴」と書いてあります。これは「元、沙卡里巴(サカリバ)に店を出していた」という意味で、沙卡里巴とは海安路にある小さな飲食店街のことです。沙卡里巴(サカリバ)はもちろん日本の盛り場(さかりば)の音に漢字を当てはめたものです。日本統治時代から中華民国に時代に入ってもしばらくはにぎわっていた飲食街でしたが、今は多くの店が撤退、移転して活気はありません。茂雄蝦仁肉圓は、2代目に代替わりしたとき、この沙卡里巴から現在の保安路に移ってきました。

店は、海安路から保安宮の角を保安路に入り、50mほど先の左側、ちょうど北から下ってきた國華街との交差する角から2軒目にあります。角は豬血(ジューシエ、豚の血と糯米を固めた小吃)店ですが、どちらも小さな店です。茂雄蝦仁肉圓は小さなテーブルとイスのセットが3組あるだけ。店頭ではいつも店のおかみさんとおぼしき女性が、小さな台を出してもくもくと皮に餡を詰め、大きな蒸籠に並べています。並べ終わると隣のかまどにしつらえられた蒸し器に移して蒸します。なので作り置きは一切なし、常に包みたて、蒸したてが食べられます。これこそがこの店の人気の理由です。これだけの生産量なので、3組のテーブルとイスで充分、ということなのですが、1年休むことなく、マイペースで変わらない味を作り続ける、台湾の典型的な小吃専門店の姿を見ることができます。

肉圓は、中国語ではロウユエンですが、台湾では台湾語でバーワンと呼ばれることがほとんどです。米粉にサツマイモ澱粉を加えてねった、ねっちょりとした皮のなかにタケノコ、豚の挽き肉などを混ぜるように包み、蒸したり揚げたりした小吃ですが、この店ではこれにエビを加えているのが特徴です。

台湾の肉圓は、南方と北方で作り方に違いがあって、中部から北部では低温の油でじっくり揚げるのが主流、南部では大きなせいろで蒸すのが主流で、台南は蒸して作ります。私はどちらかというと蒸し派。蒸し上がってしっとりとした皮の食感が気に入っています。
テーブルの上には黄芥末(からし)ベースと大蒜(おろしにんにく)ベースの調味料が置かれています。肉圓には香菜(シャンツァイ)を散らされ、ちょっと甘い醤油たれがかかってくるので、ピリッとくる調味料がよく合います。
肉圓のいちばんのポイントは食感です。台湾でQQ(キューキュー)と表現される、もっちりと弾力のある皮で、しっかりと味の付いた挽き肉あんを包むようにして食べるのですが、これにぷりぷりのエビが加わって、口の中がおいしさでいっぱいになります。

店のメニューは、肉圓(一皿3個60元)、四神湯(豚のホルモンが入った薬膳スープ)(30元)、芋粿(タロイモに米粉、糯米粉を加え、挽き肉などを混ぜてを蒸したもの)(1個40元)の3つだけです。
カードは使えません。

2017/03訪問
  • ジャンル
    台湾料理
  • エリア
    台南市中心部
  • 住所
  • アクセス
    台南駅からタクシーで約5分
  • 電話番号
    +886-62283458
  • 営業時間
    9:30-20:00
  • 定休日
    無休
  • 予算
    平均予算 150台湾ドル
  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。