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台南 (台湾) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(10人)詳細

Eternal Golden Fort (Erkunshen Fortress) 億載金城 (二鯤鯓砲台) イータイジンチョン(アルクンシァンパオタイ)

トルヨコ (ガイドブック編集人)

清代に造営された大規模な砲台跡。原型がきれいに残った砲台遺跡は貴重で国家一級古蹟に指定されている

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億載金城は安平エリアの外れにある清代の砲台の遺跡で、国の一級古蹟に指定されています。

1871年、台湾南部の屏東に漂着した琉球漁民が台湾原住民に殺された牡丹社事件を契機に日本軍の台湾侵攻が始まりました。清朝政府から台湾に派遣された沈葆楨は、政府に対し防衛のために安平に本格的な砲台を築くことを提言。その結果、1876年に建設されたのが「二鯤鯓(魚+身)砲台」で、安平大砲台、億戴金城とも呼ばれるようになりました。

砲台はフランス人技師の設計によるもので、基本の正方形から4辺を少しくぼませた形の城壁に囲まれた五稜郭ならぬ四稜郭の洋式砲台です。砲台のある城壁の外側は堀を巡らして海水を引き込み、防御を固めていました。

砲台に入るには、堀に架かる橋を渡り、レンガを積み上げた分厚い城壁の門をくぐります。この橋は建設当初は木製で、敵の攻撃に際しては跳ね上げて侵攻を防ぐ仕組みでした。
門に掛かる額には、沈葆楨の筆による「億戴金城」の四文字が書かれ、これが砲台の通称となりました。「億戴金城」の載は年と同じ意味で、億年、すなわち永遠に続く砲台であるように、という意味が込められています。沈葆楨は、清朝政府に延平郡王祠に祀られた鄭成功を政府として正式に祀るように請い、認めさせた人物としても知られます。

門をくぐると、周囲を高い城壁に囲まれた広場が出現します。ここは練兵場として兵隊の訓練に使われたそうです。
城壁上部に造られた砲台には、当時最強といわれたイギリスのアームストロング砲が設置されていました。現在はこの大砲のレプリカが置かれています。
また、この砲台の赤レンガには、ここから約1.5km離れた安平古堡(かつてのゼーランジャ城で、当時はすでに荒廃していた)のレンガが使われたということで、一部は発掘、保存されて見学できるようになっています。

億戴金城は、安平エリアにある安平古堡、延平老街、安平天后宮などの観光スポットからちょっと足を延ばすことになります。歩くと30分近くかかるのでタクシーが便利ですが、バス(2番、または88番)を利用することもできます。

入場料は50元、開放時間は8:30~17:30となっています。

2014/03訪問
  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。