L'Osteria di Santa Marina ロステリア・ディ・サンタ・マリーナ

お店ができて早20年近くたちますが、味付けは当初からややフレンチ風なところがあり、地元のベネチアっ子にはもうひとつですが、観光客には人気のお店。住宅街の中にあるレストランで、狭いですが落ち着いた雰囲気です。オステリアとありますが雰囲気はレストランですので誤解のないように。残念ながら、最近はあまりいい評判は聞かなくなりました。値段の割には質が落ちたというのが早くからのこのお店のファンだった人たちの声。オリーブオイルとオリーブの実をどの料理にも使いすぎとの評も気になるところ。でも初めてのお客様を感動させるに十分な味と見栄えの料理ですから、胃袋と懐具合、それに時間に余裕があれば足を伸ばしても損はないでしょう。外にもテーブルが並んでいますが、通行人も鳩も多く、落ち着いて食べるには是非屋内のテーブルをお選びください。

地元料理、特に魚料理を中心としたメニュー構成で、居心地のよい雰囲気と美味しい料理を提供してくれるお勧めの食事処です。クラッシック・エレガントな店内は、くつろぎやすい空間です。
お勧めは、ヴェネツィアらしく、新鮮な魚介を使ったメニュー。魚のクルード（火を通さずに生で提供する）もメニューに載ります。海の街とはいえ、生魚（ペッシェ・クルード）を食べさせる店は意外と少ないのです。また、季節になると出てくる、スキエと言われる小エビのを茹でたもの、サルデ・イン・サオル（揚げたいわしとたまねぎの香り漬け）、バッカラマンテカート（干したタラを戻して茹でてからペースト状に仕上げたもの）など、地元ならではの定番料理も丁寧につくられていて美味しいです。
パスタ料理には、店の自家製パスタも用意されています。バランスよく素材とを組み合わせ、どれも魅力的。
ドルチェも店の自家製です。テーブルに出されるパンも店で焼いているものです。
そして、同店を訪れるお客様の多くが注文し、好評なのが、お試しコース（メニュー・デグスタツィオーネ/80ユーロ）です。アンティパスト3品、プリモピアット1品、セコンドピアット2品とドルチェの計7品で構成されます。これらは季節ごとにメニュー内容が変わり、その季節に応じた魚を主体とした内容。各皿のクオリティも高く、楽しめる内容です。
通常メニューも2週間ごとに2品ごとのメニューの入れ替えがされるので、いつもそのときの旬のヴェネツィアの味を間違いなく美味しくいただけます。
リアルト橋から近く、同名のサンタ・マリーナ広場に同店があります。向かい側には、黄色い建物のやはり同名のホテルがあります。