Osteria Alla Ciurma オステリア アッラ チュルマ

ベネチア風居酒屋、バーカロの激戦地区リアルト。数ある有名店を押さえて地元っ子の絶大な支持を集めているのがこのお店。店内に入りきれず、お店の前の道で立ち飲みをしながらおしゃべりにふける人達でいつも溢れかえっています。

お店の名前チュルマCiurmaは「水夫」という意味で2010年にオープン、親日派オーナーのマルコさんが奥様と少数のスタッフとで切り盛りしています。店内にはテーブルが二つと狭いカウンターがあるのみ、椅子は13席しかありません。座ってゆっくり食事をしようとする人にはまず向かないお店です。

人気の秘密は絶品のチケッティCichetti（おつまみ）にあります。作ってから何時間も経ったものではなく、オーナーのマルコさん自身がお客さんの接待をしながらカウンターの向こうでせっせと作り続けているから、いつも新鮮なのです。

クロスティーニCrostini（スライスしたバゲット）はハム・サラミ類やシーフード類が1.80ユーロ、野菜類のクロスティーニなら1.50ユーロです。クロスティーニ以外にも揚げ物を中心に美味しいチケッティが並び、ポルペッタ・ディ・トンノPolpetta di tonno（ツナのハンバーグ）は、他店ではツナにジャガイモを混ぜて作っている場合が多いですが、ここでは100％ツナの味がしっかり！ほっぺが落ちるぐらい美味しいです。ドリンク類はスプリッツが2.50ユーロ（白ワイン割り）と3ユーロ（プロセッコ割り）、ビールが3.50ユーロ～、ハウスワインが赤白共に1.50ユーロ、グラスワインは2ユーロから一番高いアマローネの6ユーロまで、カウンター横の壁にかかった黒板にリストが書かれています。一人10ユーロの予算で恐らくお腹が満たされるはずです。

午前10時、開店と同時に地元のおじさん達が朝からワインをひっかけにやってきます。ピーク時には入店をあきらめたくなるほど混んでいるので、マルコさんにベストタイムを聞いてみたところ、お昼なら12時までに、夕方は18時までには到着するのがよいそうです。食べ終わってから支払う方式なので、まずはドリンクとウィンドーに並んだチケッティの中からお好みで指差し注文してみましょう。

場所がやや分かりにくいかもしれませんが、水上バス1番、リアルト・メルカートRialto Mercatoの停留所から直進し、2本目の細い道（上方にCalle Galeazzaという表示）を右折すると左手すぐにあり、停留所からは徒歩1～2分です。クレジットカード不可、現金のみです。